未来人ジョン・タイターのタイムマシンの仕組みとは?CERNとの関係について

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ジョン・タイターをご存知ですか?

2000年11月から2001年3月にかけて、アメリカの大手ネット掲示板に書き込みを行った自称未来人です。
タイムトラベルの理論や自身のいた未来の状況について述べたり、近い未来におこる出来事について語ったりしますが、最初は誰かのいたずらだと思って大して相手にされなかったようです。

 

しかし、後に彼が予言した内容に酷似した出来事が次々と起こり注目を集めるようになります。
彼がチャットや掲示板を通じて残した書き込みは今も閲覧可能で、大勢の人々がその書き込みを何度も読み返しては「今後彼の予言した酷い未来が本当に起こりそうなのかどうか」について考えたり、本当に未来人だったのかどうか検証を加えたりしています。
今回は、ジョン・タイターの残した記録を参考に、彼の生い立ちや思想、タイムマシンの仕組みなどについて考えてみたいと思います。

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1.元祖未来人ジョン・タイターって何者?

ジョン・タイターは1998年生まれ。2036年からタイムマシンでやって来た人物です。

タイムトラベルの目的は1975年に行ってIBM5100(コンピューター)を取ってくること。その帰りの途中で2000〜2001年に立ち寄ったと言います。

 

タイター=Titor。
本名ではなく、Time Travelerの略称であると考えられています。ニックネームですね。
彼の予言の有名なものの一つに「2015年に世界的な核戦争が起こる。その戦争ではアメリカはおろか世界中の主要都市が破壊され、世界人口の大半が命を落とす。」といったものがあります。なのでタイターが本当の未来人かもしれないと思っていた人たちは去年、内心どきどきしていました(笑)。
核戦争は起こらなかったので、結果的に「予言は外れた」んですけれども、実は2014年にロシア核戦争を起こしそうだったというようなニュースが後から出て来て、まだまだ「核の無い世界」実現には程遠い事を思い知らされた次第です。

予言が外れても、いつ戦争が起きてもおかしくない状況がそこにはある!

タイターが未来人であってもなくても、予言が当たっても外れても、戦争のない平和な世界を意識して過ごしていきたいと思います。
さて、タイターの書き込みを見ると、彼はで「アンチ軍事国家」で2001年時点のアメリカ政治に反感をもっている人物であることが伺えます。
それはたとえば、掲示板に書き込まれたこんな発言から↓

・前副大統領アル・ゴア然り、ジョージ・ブッシュが我々を戦争の方へ導こうとしているのは周知の通りだ。
・2008年は総じて良くなかった。皆が「世界は終わった」と思うような出来事があいついだ。2004年にはアメリカで内戦が起きた。私はアメリカに毎月良からぬ出来事が起きるという事を忠告しておく。2012年までに内戦がアメリカをすっかり破壊し、結果として2015年には短い第三次世界大戦が起きる。戦争では30億人が命を落とす。
・戦争の原因は政治の過ちである。
・2001年の政治家たちに言いたい事は「今あなたたちが持っている自信を捨てろ」ということ。
・内戦が始まっていよいよ状況が悪くなってくると、人々は街に留まる事で見せかけの安全のもとに市民権を放棄するか、もしくはもっと僻地(へきち)の隔離されたような田舎に移り住むようになるだろう。

私の家は警察の調査が入り、近所の知人は訳の分からない理由で逮捕されてしまった。

そういった出来事があって、私の父は私とその家族をつれて街を離れた。

8〜12歳までは街からは慣れてのどかな農村で暮らした。

私たち家族は連邦政府警察や地方警察との紛争から逃れたかったのです。私たちは以前すんでいた街には戻らないと決めていたし、街と田舎の生活の違いは明白でした。私の父は電気工をしたり、フロリダ衆のコモディティを売買して生計を立てました。私は出来る限り彼の手伝いをしました。
・いよいよ内戦が本格的になった2011年に、私はショットガンの銃撃隊に参加しました。4年間所属していました。

2015年に内戦が終わったのは、ロシアがアメリカや中国、ヨーロッパを攻撃したときでした。私の子供時代はこのように普通ではありませんでした。

 

つまり、タイターの幼少時代は物騒な社会の辛い記憶でいっぱいだったと言えるでしょう。
ご存知のようにアメリカで警察と市民の間に内戦はもちろん起きていませんし、13歳の少年が銃撃隊に入隊しなければならないひっ迫した情勢にはなっていません。
タイターの知っている過去の出来事と、現実に起きている出来事はかなり違います。
彼が未来人というのなら、彼は別のワールドラインからやってきた未来人ということになるのかもしれないし、彼が過去にさかのぼってネットに書き込みを行った事により未来が変わったのかもしれないし、オカルト好き&教養のある若者がイタズラ半分で行った書き込みなのかもしれません。
何となく私は、タイターは大学で物理か数学を選考しているフロリダ出身の学生だったんじゃないかという気がしてますが、確かなことは彼の幼少期(2011〜2015年)の出来事は現実に起こった事とかなりズレており、今後そっくりそのままのことが起きるとは考えづらいということです。

 

2.タイムマシンの設計図を公開してるけど、どんな原理なの?

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タイターの使用するタイムマシンは「C204型重力歪曲時間転移装置」と言います。

Wikipediaには2034年に欧州原子核研究機構(CERN)が試作1号機を実用化し、開発はゼネラル・エレクトリック社が行ったと言った…とそう書いてあります。

重力を制御してタイムトラベルをするって一体どういうことなんでしょうか?
タイターの説明を読んでみることに…。

 

 

タイムトラベルをするには?
1.加速は時間を拡張する

「最初に言ったけど、加速は時間の拡張を生みます。

これはツインパラドックスでも観察出来る事象です。

 

双子の兄弟がいて、弟が地球に残り、 兄は光速に近い速度の宇宙船に乗って宇宙の果てまで旅行をした後に地球に戻ってくるとします。

すると、ある速度で動いている観測者(兄)の時計の進み方は、それよりも遅い速度か静止している観測者の時計(弟)よりも進み方が遅くなります。

つまり、兄は宇宙船で加速しているので、地球に帰って来た時に双子の弟より若くなります。

強い磁場力にいる観測者は、それより弱い磁場力にいる観測者より時計の進み方が遅くなるのです。

この手のタイムトラベルは原子時計体験によるタイムトラベルに分類されます。

このタイプのタイムトラベルは未来と現実とを置き換える事が可能ですが、タイムトラベルしている人の時間が相対的にゆっくりになるだけなので、未来の自分自身と会う事はありません。」

 

 

2.重力=加速である

「アインシュタインは特殊相対性理論で『重力と加速の効果は同じである』と述べています。

なので、ツインパラドックスと同じタイムトラベル効果を作り出すには大きな重力源に近づくことが必要です。

原子時計体験は先に述べましたが、この事象が生じる理由は地球という慣性系における時間の流れと宇宙船(加速状態)における時計とで流れが異なるためです。」

 

3.大きな重力=静的ブラックホール

「次のステップはタイムマシンに大きな重力源を見つけて取り付ける事です。

静的ブラックホールはそれを可能にしてくれます。

ツインパラドックスをブラックホールの境界で観測すると、双子の一人はもう一人の動きがとても鈍くなったと感じます。

しかしながら、これは理論的に可能でも静的ブラックホールはあなたを別のワールドラインには連れて行ってくれません。

また、重力があなたを壊してしまうだろうから現実的ではありません。」

 

4.回転ブラックホール=ドーナッツ型特異点

「幸運な事に、殆どのブラックホールは静的ではなく、回転しています。

回転しているブラックホールの代表的なものにカーブラックホールがあるけれども、これは2つの興味深い特徴を有しています。

一つ目は、2つのイベント境界(ドーナッツの内径と外径のこと)があること、二つ目は加速は特に重要ではなく、ドーナッツ型であること。

この奇妙な特性はブラックホールの重力に影響を与える。つまり、体が壊れるほどの重力にさらされる事無く特異点に到達することがが出来るのです。

このドーナッツ型特異点を通過すると別の宇宙ないしワールドラインに行く事が出来ます。カー・ブラックホールのPenroseダイアグラムを見るか、またはFrank Tiplerの計算を見てください。」

 

※そこでタイターの話題はうやってドーナッツ型特異点を見つければ良いのかという方向へ…

カー=Kerr。数学物理学者。

 

5.高エネルギー物理=人工的特異点

「この書き込みを行う数ヶ月前に物理学で大発見があったと書いた。CERNが大きな機械を使って、高スピードエネルギー粒子を破壊するのです。エネルギーの増大から生まれたより奇妙で危険なものの一つが、電子サイズの微小特異点になります。」

 

※はい、でました。CERN!

 

6.人工的微小特異点=ローカル・カー領域

試験や失敗をへて、300~500メガワットの非常に大きなエネルギーを出力出来るようになり、これらの微小特異点は電気により利用可能になります。

この電気によって生み出す事の出来る人工的微小特異点は2つのイベント領域を持ちます。

様々な微小特異点が回転する事により、ローカル・カー領域が作られるのです。

 

※ちなみに2014年時点でCERNの有する世界最大の大型ハドロン衝突型加速器は今のところ1日約180メガワットだそうです。

地下にブラックホールを作っていると言う噂やタイムマシンの研究を行っているという噂に関して、一昨年開かれたインタビューの場でCERNの研究者はきっぱり否定し「私たちの研究は自然がどのような仕組みでなりたっているのかを根底のレベルから解析するものであり、理解を深めるためにあるものです」と述べています。

 

 

7.ローカル・カー領域=Tipler 重力正弦曲線

2つの微小特異点を互いに近づける事によってカー領域を作り出し、Tipler重力正弦曲線を作る事ができます。

この領域はドーナッツ型特異点を介して質量の動きをシミュレーションするために調節したり回転させたり、動かしたりすることができます。

そしてワールドラインを行ったり来たりする事が出来ます。

 

 

以上がタイターのタイムマシンの基本原理になるのですが…現代科学で説明するにはかなり無理があるし、説明にも飛躍が見られます。

数学や物理にの専門用語は詳しく出て来ますが、それ以外の説明は結構雑だと思うのは私だけでしょうか…。

ロイ・カーが回転型ブラックホールの解を導いたのは1963年の話。そして、LHC(大型ハドロン衝突型加速器)の建設が決定したのは1994年の話ですから、数学ないし物理に詳しくオカルトの好きな若者が『ブラックホールには回転するドーナツ型がある』、『高エネルギー物理の新たな実験構想』、『光も吸収するとても質量の大きな未知のもの・入ったら二度と出て来れないもの=ブラックホール=異次元の入り口』の3つが結びついて先述のようなタイムトラベルの発想につながったとしても不思議はない…というか、そういう考え方をする人は居そうだと思うんです。

 

そもそもパラレルワールドの存在がいつの間にやら前提になって話が進んでいることが変だと思います(もしかしたら、見落としている記述があるのかもしれませんが)。

 

パラレルワールドの存在はどうやって証明できるでしょう?別の世界に行って証拠を取って帰ってくること?

絶滅したはずの動物とか?

20年後にそれが可能になるでしょうか。

タイムマシンみたいなものが出来たとしても、まずは人間以外の何かで試すはずですので、難しいかなあ。

 

また、特異点がパラレルワールドへのタイムトラベルを可能にする根拠がなく、説明に飛躍があります。

「できます」としか言ってないです。

他の説明にはアインシュタインだのロイ・カーだのFrank Tiplerだの色々出てくるのに…。これってもしかして、2001年の段階で分かっていることしか言ってないのではありませんか?

 

最後に、パラレルワールドがあるならば、未来のことを過去に遡って語り、過去の人たちに忠告すること自体がナンセンスではないかと思います。

自分のいた未来とは全く別のワールドラインにおける過去にさかのぼり、そこにいる人たちに関係のない怖いことを忠告してビビらせていたりして?

様々なワールドラインがある中で、ある特定のラインを選んで年月日まで指定しトリップすることができるのでしょうか?

だとしたら、特定のラインを選ぶためにタイムマシン上で年月日以外の変数を入力することになるのではないかと想像しますが、無限のものを特定するための任意の値とは何でしょう…?選びようがない…と思うのです。

 

つまりは、タイターのタイムトラベルの説明は無理がある!

 

というのが私の考えで、タイターは現代人だったんじゃないかな…。

 

3.まとめ

今回は元祖未来人「ジョン・タイター」についてのお話でした。

まとめると、

タイターは2001年当時のアメリカ政治に批判的な見方をしていた!

タイターの話ではCERNはタイムトラベルに必要な特異点を発見する施設になるようだ!

でも、

タイターはフロリダ出身の物理と数学が得意な現代人みたいだ!

となります。

 

しかしながら、私は別にタイターがイタズラだとは思ってません。

彼にとって、タイムトラベルの方法なんか多分どうでも良かったんです。

タイムトラベルについて質問があったから、知ってる限りのことを駆使してそれらしく答えただけで、彼の目的は「アメリカの政治が軍事拡大と戦争の方向に傾いていることに警鐘を鳴らすこと」だったんじゃないかと思います。

みんなの関心を集めて平和を意識させることに成功したので、任務は本当に完了したんではないでしょうか。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

時間があれば、もうちょっとタイターのことを調べてみようと思います。

 

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    • TT
    • 2017年 1月10日

    この理論は、シュタインズゲートというアニメ内の理論をそのままパクっています。
    現実と、創作物を一緒にしているのが丸わかりで見ているこっちが恥かしい。

    それ以外の見解に対しては、私もそのように思います。
    まぁ、アニメで悪とされていたのはCERNでしたが、
    私は科学者より、使い手(それを使うなら科学者も含まれる)の問題が大きいように感じられます。
    (特に規模が大きくなればなるほど。)

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