梅田の車暴走、原因は運転手男性の大動脈解離か。どんな病気なの?

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昨日、大阪の街中で衝撃的な交通事故が起こってしまいました。

 

 

1.白昼に起きた悲劇の車暴走事故

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25日の昼過ぎ、JR大阪駅北側の国道176号交差点で乗用車が赤信号を無視したまま交差点に進入し、横断中の人をはねた後、歩道に突っ込むという事件がありました。

車は歩道を約40メートル走って、新阪急ホテル前の花壇にぶつかり停車。

大阪府警によると、事故現場付近にブレーキ痕はなく、車を運転していた男性とはねられた歩行者の男性の計2人が亡くなりました。また、女性1人が意識不明の重体、21~75歳の男女8人が重軽傷を負いました。

 

なんとも痛ましい事件です。

たまたま現場に居合わせ亡くなった方、怪我をされた方は気の毒としか言いようがありません。

重体の方も一刻も早く回復されるといいですね。

 

私はこの事件を聞いた時、運転していた50代の男性はてんかん発作を起こしたのではないかと疑いました。

発作を起こし、意識がないまま交差点に進入し事故を起こしたのではないか…と思ったんです。

てんかん発作で意識を失い、車の暴走事故に至ったケースは過去に何度も起きています。

その多くはてんかんの薬を飲み忘れたり、ストレスが多すぎたり、過労などによって体力が落ち、発作が起きやすい状態に陥ることが原因です。

てんかんによる車の暴走事故が起きるたび、てんかんのある人が自動車を運転するのはいかがなものか?という議論が起きます。

大切なのはそういう病気の人に発作を誘引するような過酷労働を課さないことだと個人的には思っています。

 

それはさておき。

 

今回もてんかん発作なのかな…?と思いましたが、どうも違うらしい。

捜査関係者の話によれば、亡くなった男性を病院に搬送する際、男性には「大動脈解離」の症状が見られたそうです。

 

 

2.大動脈解離とは?

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1.どんな病気なのか?

血管は血液の圧力に耐えるため、内膜・中膜・外膜の三層構造をしており、弾力性に富んでいます。

大動脈は、心臓から勢いよく押し出される血液が流れ込む血管なので、弾力性や耐久性がとても重要な血管です。

 

大動脈解離は、何かのはずみで内膜が中膜から剥がれ、二層の間に勢いよく血液が入り込むことにより、内膜がベリベリと中膜から解離していく病気です。

 

大動脈解離により、剥がれた内膜が血管閉塞を起こすことがあります。

また、血管は薄く弱くなるので、最悪の場合、血管が破裂して死に至るケースもあります。

 

大動脈解離の発症頻度は10万人に約3人といわれています。男性に多く、かかる確率は女性の3倍です。

好発年齢は40~70歳で、中年以降の男性は気をつけたい病気。

有名人では、加藤茶さんや渡辺英樹さん、笑福亭笑瓶さん、藤田まことさんがかかっています。加藤茶さんは手術を受けられていましたね。

 

 

2.原因とリスクファクター

大動脈解離の原因は血管の劣化です。

高コレステロール・中性脂肪などの脂質異常症により血管の弾性が失われたり、血管がボロボロになったところへ、高血圧が加わると大動脈解離が起こりやすくなります。

なので、脂質異常症がある方、血圧が高い方は生活習慣に気をつけ、薬を飲んで治療して予防に努めたほうが良いと思います。

 

 

3.大動脈解離の症状

殆どの症例は、胸のあたりに激烈な痛みを伴いますが、背中側の両肩甲骨の間に痛みを感じることもあるそうです。解離が広がると、痛む箇所は移動します。

また、解離した血管内膜が血流に乗って飛び、心筋梗塞や脳梗塞、腎動脈閉塞など、様々な血管閉塞性疾患を起こすことがあります。

 

一番怖いのは、痛みがある日突然起こることです。

初めて痛みが起こった瞬間、亡くなる場合もあるのだとか。

 

いつ、どこで起こるのか分からない病気なので、原因となる基礎疾患を早期に治療しておくことが大切です。

 

 

4.治療法

大動脈のどの部分がどの位解離しているかで治療法は2つに分けられます。

心臓を出てすぐの大動脈に起こっている場合は、発症して48時間以内に血管破裂を起こしやすく死亡率も高いので、緊急手術が必要になります。解離が起こって破れやすくなった箇所を人工血管に交換する大手術です。

背中側の大動脈が解離している場合は、すぐには破裂しないので保存的な治療が行われることが多いです。

しかし、解離が広がって内臓の血管を閉塞させる危険性が高まったり、動脈瘤が出来て血管破裂のリスクが高くなった場合には手術の適応となるそうです。

 

 

5.予後

大動脈解離は予後が悪いです。

治療をしなければ、起きてから2週間以内に約75%の方が亡くなります。

解離した場所にもよりますが、発症してからすぐに入院し適切な治療を受ければ、70~90%の人は退院することができます。

解離が起きて最初の2週間がとても重要で、これを乗り越えた人の5年生存率は60%、10年生存率は少なくとも40%です。

 

 

6.健康診断で大動脈解離を指摘されることはあるのか。

大動脈解離は非常に怖い病気です。

身体を引き裂かれるような激痛がするので、意識を失ったり突然死に至らない限りは普通に考えて病院にいくでしょう。

でも、出来れば強い痛みが起きる前に早期発見して治療したいところです。

 

健康診断で分からないのかな?

分かったらいいですよね。

 

残念ながら、大動脈解離が起こるかどうかは健康診断では予測不可能です。

 

しかしながら、大動脈解離が起こりやすい状態なのかどうかは高血圧や脂質異常症の罹患期間の長さ、基礎疾患をコントロールできているかどうか、食習慣や喫煙習慣、ストレス状況などから判断できると思います。

 

これらの生活習慣や高血圧、高コレステロールは大動脈解離だけでなく、あらゆる心・脳血管系の病気のもとになります。

健康診断で指摘されたら放置しないで是非治療しましょう。

 

 

7.まとめ

今回は大動脈解離のお話でした。

個人的には、大動脈解離が40歳以降の男性に起こりやすいのは、働き盛りの男性に生活習慣病が起こりやすく、しかも放置しがちだからだと思います。

 

健康診断で指摘されても、

・数回受診した後、通院が面倒になり治療を中断する。

・薬を飲み忘れる日が続き、病院に行きづらくなる。または治療継続を諦める。

上記は働き盛りの中年男性のあるあるパターンで、うちの主人にも当てはまります(笑)。

女性は病気に関しては真面目に治療を続けることが多いですね。

 

若い男性は本当によく薬を飲み忘れるんですね。飲み忘れるというか、飲むことをたまに思い出すに近い(笑)!

自覚症状が無いので、積極的に治そうという気持ちが起こりにくいみたいです。

薬飲んだ方が良いよなあ…とは思うけど、飲まなきゃいかん!とは思ってません。

 

奥様はご主人が生活習慣病で薬による治療をする場合、薬をちゃんと飲んでいるか見張った方がいいです。

我が家は飲み忘れが目に余る場合、薬のシートを一錠分ずつハサミで切り離して、カレンダーにセロテープで貼ってます。

毎日カレンダーを見る習慣がある男性にはとても有効です。

 

あとは、トイレに座った時の視線に合わせて貼っておく、ピルケースにセットしてテーブルに置いておくとかでも良いと思います。

大病を予防するために、是非ご主人の面倒を見てあげてください(笑)。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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