住民は知っている!岡山で用水路転落や死亡事故が多い理由

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遂にニュースになったか…という感じです。

実は我が家の前にも用水路があるんですよ~。農業用水路なんですけどね(田舎だから)。

全国的に知られることになり、岡山県もようやく具体的に対策うってくれるのかなー?

期待しよう…と思ったら、父からこんなメールが。

「岡山は用水路転落事故が多発している。家の前にかなり幅の大きい深めの用水路があるから十分に注意してくれ。」

どちらの方ですか?

とツッコミたくなる表現であります、ハイ。

さて、今回の用水路転落事故のニュースについて思ったことを一岡山県民として書いてみたいと思います。

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1.なぜ岡山には用水路が多いのか?

確かに、こちらに嫁に来て岡山は用水路多いな~と思ってました。

街はずれには勿論、街中にも用水路なのか小川なのか見分けのつかないような大きいものがあります。

飲み屋街にある用水路には、酔っ払って落ちて亡くなった方もいらっしゃいます。

とあるニュースによると、岡山市の用水路は全部つなげると長さ約4千キロになるのだろうで、これは東京~ベトナム間の距離に匹敵するのだとか。にわかに信じがたいが、そうらしいです。

倉敷にも用水路は多くて、総長2100キロほどになるそうです。

どうしてこんなに用水路が多いのか、その歴史をひも解いてみると、それはこんな理由からでした。

 

•岡山は昔から農業が盛んだったから

あまり知られていませんが、岡山は実は米どころであります。「朝日米」という岡山のオリジナル米があり、豊かな水を利用して日本酒も作ってます。

晴れの日が多いところで農業を営むには、灌漑工事が必要になります。

岡山には旭川、高梁川、吉井川などの一級河川がありますから、そこから水を引いて農業に生かそうと昔の人たちは頑張って工事をしてきました。

記録によると、岡山市の街中を通っている西川(岡山駅前にある大きな用水路)は平安時代からあり、田畑の灌漑や水車の動力、飲料水として使われて来たそうです。西川用水は日本の農業を支えて来た用水路として「疎水百選」に選ばれています。

 

 

•洪水被害を防ぐため

旭川や高梁川はたびたび洪水に見舞われて大きな被害を出していました。

岡山市では洪水対策として江戸時代に熊沢蕃山によって計画された百間川が有名ですが、倉敷では明治から大正時代にかけて干ばつ時の水不足対策と大雨時の洪水対策を同時に進める大規模な河川事業が行われました。そして出来たのが東西用水です。

これも疎水百選に選ばれてます。

とまあこんな感じで、岡山は用水路とは切ってもきれない関係にあり、ここまで発展してきたのも用水路のお陰と言えなくもないです。

 

しかしながら、転落事故が多い!住民にとっては諸刃の剣であります。

岡山の用水路転落事故は不名誉にも全国ワースト1だそうで、県内の地方自治体が2年半に把握しているだけで、少なくとも51人がけがをし、17人が死亡していているとのことです。

景観はとても美しく、水のせせらぎが聞こえたりして、癒し効果があるんですけどね。

よく見るとジャンボタニシ多いけど…(汗)

 

2.近所の子も落ちた!どうして転落するのか?理由あれこれ

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ニュースでは「用水路への転落が後を絶たず、全体像はわからず」と放送されていましたが、住民は知っています…どうして落ちるのか!

 

1.柵もフタもない

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県外の人は「どうしてそんなに転落事故が多いのに柵もフタもつけないの?」と思うでしょう。本当にその通りだと思います。

でも、多分用水路があまりにも多いので、予算が無いのです。

特に危険と思われるところだけでも、ガードレールなり、反射板なりがあればいいのですけどね。

そしてフタ。

実は近所でも遊んでいた男の子が二人転落しています。

幸い命に別状はなかったけれど、頭にケガをして何針も縫いました。

 

子供は遊びに夢中になると、注意力が低下するので本当に危険です!

そこで、家の前だけでも用水路にフタをすることはできないのかな…という話が出ました。

その近所の方は勝手にフタをする訳にもいかないので、市役所にも聞いたそうです。

解答は、

「だめ。」

自腹を切っても駄目だそうです。

その理由は、

アユモドキがいるから

とのこと。

 

アユモドキとは…

アユモドキ

日本の京都府亀岡市桂川水系、岡山県旭川•吉井川水系の固有種。

全長15〜20センチメートルのドジョウ科の淡水魚で、水質がよく、年間を通じて水温が30度を超えない地域にしか生息しない。

日本産淡水魚の起源と分散経路を探究する手がかりとなり、動物地理学的にきわめて重要な種であると考えられているが、年々数が減少し、1977年に国の天然記念物、2004年には種の保存法により国内希少野生動植物種に指定されている。絶滅危惧種である。

引用:Wikipedia

断言出来ますが、うちの家の前の用水路にアユモドキはいません(笑)。

水がよどんでいるし、10〜5月くらいまでの期間は水量が少なくて、魚は泳げないレベルであります。見たこともありません。

でも、家から少し離れたところは希少なアユモドキの生息地として知られています。

天然記念物のためとあっては仕方が無いのかな…と思うし、フタをしてしまうと流れて来たゴミや木の葉、枝等がつまって用水路が使えなくなるという事態も容易に想像出来るので、自治体レベルでできる防止策は特別危険なところに柵をするのが現実的なのかなと思います。

取り外し可能なフタはしてもOKとなればいいんですけどね…。

そういった情報提供があれば個別に予防策を講じる家庭は沢山あると思うんですよ。

 

 

2.夕方〜夜は暗くて見えない

用水路はのどかな郊外が多いです。

転落対策が講じられていないのも郊外の用水路が殆ど。そして、郊外は例外無く電灯が少なめで暗いです。

 

視界が悪いので、用水路の存在に気づかないことがあります…。

 

特に危険なのは6〜10月の水量が多い時期。

 

用水路いっぱいに水が流れ、柵も無いので、まるで水面が道路の延長であるかのように錯覚するのです!

 

恐ろしいですね…。

ちょっとボヤボヤしてると勘違いしてドボンと落ちます。

 

水量が多いと溺れてしまう可能性大。

近所の大きな用水路に自転車が沈んでいるのを見た時には、ゾっとしました。

だ、大丈夫だったのかな…。

 

 

3.路側帯が狭い

岡山に限らず雪の少ない地方は路側帯が狭いです。

自転車は歩道じゃなくて道路の端っこを通行しましょうと言われますが、道路狭い、路側帯狭い、用水路柵なしの3条件が揃うと自転車は用水路に落ちてしまうのです。

ちなみに岡山は自転車もものすごく多い県です。

 

 

…ということで、岡山は単に用水路が多いからという理由に限らず、転落事故が起きやすい状況が揃っている県であると言わざるを得ません。

自治体や県警の方もよくご存知だと思ってました…。

 

 

 

3.まとめ

今回は岡山の用水路転落事故に関するお話でした。

 

まとめると、

•岡山は古くから農業の発展と洪水被害防止策として用水路整備を進めて来た。

•用水路転落事故が多い理由は、住民からすると火を見るより明らかなのだが、これまで対策を講じられてこなかった。

•転落事故の起きやすい箇所には柵や反射板、明るい電灯を設置するべき

となります。

 

環境や農業を営む人たちに配慮しつつ、いかに安全な町にしていくのかが課題ですね。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

〜関連記事〜

岡山市が転落防止策に乗り出した!&そこが知りたい用水路のフタの決まり→転落防止のため用水路に蓋をしたい!どんな申請手続きが必要か調べてみた

岡山の地震被害想定について調べてみた→南海トラフ地震で岡山はどうなる?津波の浸水域をチェック!

 

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