いつ起きてもおかしく無い南海トラフ地震。
不吉なこと言うなと怒られそうですけど、起こった時のことを想定して備えることは非常に大事です。
長女の通う保育園ではよく避難訓練をしてくれているみたいなんですが、東日本大震災みたいな大地震が起こった時に保育園は浸水してしまうのか?建物は大丈夫なのか?私は子供を守りきれるんだろうか?と時々無性に心配になります。
今回は南海トラフが起きた時に岡山ではどんな被害が想定されているのかをチェックしてみたいと思います。
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1.岡山市の津波ハザードマップをチェック!
一説には岡山は日本一安全に住める場所と言われます。
その理由は、
地震の原因となるプレート境界から遠い
火山が無い
原発がない
津波の影響が少ない
台風が通らない
交通の便が良い
だからだそうで。
東日本大震災の後、岡山に引っ越してきた方も沢山いらっしゃいます。
岡山県民は南海トラフ地震について、目の前に四国があるから大丈夫だ!という失礼な考えで半分安心しているように思いますが、本当に大丈夫なんでしょうか?
ちゃんと調べましたか?
岡山市が発表している資料によると、
マグニチュード9.1の地震(最悪の想定)が起きた時、岡山市には地震から約2時間50分後に津波の第一波が到達し、その最大津波高は約2.6メートル。
南区、中区、東区の一部は浸水します!
一部って言っても結構広範囲です。こちらの地図をごらんください。
引用元:岡山市HP
(もっと大きい画像で地図をご覧になりたい場合は、上記の岡山市HPをポチってみてください。PDFファイルですが、とっても詳しく見れます)
一番酷いところでは二階建ての家がまるまるすっぽり飲まれる位になるところもあります。
上記の図で言うと南区の灘崎町近くの湾岸、ピンクのところですね。
青や水色、緑のところも1階はかなり浸水します。
自宅や職場、家族の通う保育園や学校の場所をハザードマップでよく確認し、巨大地震が起きたら必ず浸水区域外の避難所に逃げてください。
区域外ですヨ!
お子さんやお年寄りなど身動きの取りにくい家族が複数人いる場合は、誰が誰を迎えに行くのかという取り決めもしておきたいところです。
2.岡山県の被害想定
2015年9月28日の朝日新聞デジタルによると、考えられうる中で最大規模の南海トラフ地震が起きた場合、マグニチュードは9.1、最悪ケースで死者約32万人、負傷者が約63万人、建物の全壊が約239万戸、3000万人超が断水に見舞われ、2700万軒超が停電。経済的損失は約220兆円と見込まれています。
岡山は最大震度6強の地震に見舞われ、どんな被害が想定されるかというと、
死者1200名
建物倒壊3万4000棟
浸水面積12.3平方キロ
直接被害額3兆2000億円
避難者数10万人(1日)
避難者数25万人(1週間)
断水被害130万人
停電120万軒
ガス供給停止3万戸
とされています。
ハザードマップで分かる通り、海に近いほど被害を被る確率は高いです。
数字を見てみると、岡山だからと言って必ずしも大丈夫!とは言えないのではないかと思います。
南海トラフの被害を受ける地域の中では岡山はマシな方というだけで、被害はあるのです。
3.地震への備え
巨大地震に関しては、備えあれば憂いなしとは言えませんが、やるべきことをやらなかったが為に後悔するという展開は避けたいです。
今できることは何なのかを考えてみましょう。
家の築年数を確認する!
1981年以降に建てられたビルや家は法律で地震に強い設計が義務付けられていますが、それ以前に建てられたものは注意が必要です。
熊本地震でも鳥取地震でも倒壊している家屋のほとんどが1981年以前のものです。
これは結構ニュースで言われていることなのでご存知の方も多いかもしれませんが、ご自身の住まいがいつ建てられたものなのかわからない場合は一度確認してみることをお勧めします。
持ち家の場合は地震の揺れで倒れないよう補強する工事をして倒壊を防ぐことが可能です。
岡山市では一定の条件を満たした木造住宅に対し、耐震診断や補強工事の補助金交付があります。
自治体によって補助制度の内容は異なると思いますが、建築年数の経った家にお住いの方は自治体の制度をご確認の上検討してみてはどうでしょうか?
ブレーカーのチェック
地震による二次災害で最も怖いのは火事と津波です。
火事に関しては、地震の揺れを感じて自動的に電気を止める「感震ブレーカー」という装置を付けることによって火事が減らすことができます。
安全装置付きのガスコンロ
地震の揺れを感じて自動的に消火するガスコンロが商品化されています。
買い替えを考えている方は、選択肢に入れてみると良いのでは無いでしょうか。
家具の地震対策
大きなタンスや本棚、冷蔵庫など、地震で倒れてくると困るようなものは事前に対策をしておくことが必要です。
ホームセンターでは様々な家具用耐震グッズが販売されていますが、適切に使用しないと効果不十分です。
大きな家具にはL字型金具を使ってビスで壁に固定するタイプ、ベルト式器具を使ったタイプが強度的におすすめです。
賃貸物件にお住いの方はポール式やストッパー式になると思いますが、そういった場合は単独で使用せず、ポール式とストッパー式、ポール式とマット式といったように2つのタイプの耐震グッズを併用すると効果が高まるようです。
あとは、月並みではありますが、
・ソファやベッドなど、日頃滞在時間の長い場所の近くに大きな家具を設置しない
・高いところになるべく物を置かない(特に重いもの)
・棚は扉のついたものを選ぶ
・ラジオや懐中電灯、救急箱のチェック、最低3日分の食料の確保、簡易トイレ、カセットコンロ、消火器を買う。
なども今から出来る地震対策と言えます。
4.まとめ
今回は南海トラフ地震が起きたら岡山ではどんな被害が出るのか、今から出来る地震対策とは何なのかについてのお話でした。
安全と言われる岡山ですが、ダメージはゼロではありません。断水や停電、浸水、倒壊などが起こり得ますし、死者も想定されています。決して安全とは言い切れないのです。
被害を最小限にするには、一人一人が正しい知識のもと、日頃から対策しておくことが大切なのかなと思ったので今回取り上げてみました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!