世界遺産仁和寺がブラック企業2016にノミネート!その黒すぎる理由

この記事は4分で読めます

Pocket
LINEで送る

国内業界最大手の広告代理店、電通の新人女性社員がパワハラと過剰労働により精神的に追いつめられ、自殺してしまった事件は記憶に新しいですね。電通には「鬼十則」というものがあって、それらが基本的人権を完全に無視した内容であると批判が相次ぎました。

「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。」

とか(汗)。

労働基準法があるのに、こんな内容を堂々と社則にするなんて大胆というか何というか…。わざとやる気と能力のある人しか残れないようにしているのでしょうが、そうしないと業界トップを維持し続けることができないものなんでしょうかねえ。

この事件がつい最近のことだったので、個人的に今年のブラック企業大賞2016の結果に注目していました。ノミネートされたのは以下の10社です。

株式会社エイジス(棚卸し代行業者)
株式会社電通(広告代理店)
株式会社ドン・キホーテ(ディスカウントストア)
株式会社プリントパック(印刷サービス)
関西電力株式会社(電力)
佐川急便株式会社(運送)
サトレストランシステムズ株式会社(「和食さと」など飲食店)
宗教法人・仁和寺(京都市の真言宗御室派の総本山寺院)
ディスグランデ介護株式会社(デイサービス「茶話本舗」FC企業)
日本郵便株式会社(郵便事業)

この中で「ん??」と思ったのが宗教法人・仁和寺(にんなじ)。

仁和寺と言えば、吉田兼好の「徒然草」にも登場するとても有名なお寺です。京都観光に行ったら、大抵の人は仁和寺に足を運ぶのではないでしょうか?国宝や国の重要文化財に指定されている建築物や仏像、仏法書や写本などを多数保有していることでも知られています。

今回は仁和寺が一体どうしてブラック企業にノミネートされたのか、その理由について調べてみました。

スポンサードリンク

1.過重労働で元料理長がうつ病に!ブラックすぎる勤務の実態

問題が起こったのは、今から遡ること12年。

仁和寺が運営する宿坊「御室会館」で平成17年より料理長を務めていた男性が、平成24年にうつ病を発症し、休職したというもの。

宿坊は京都観光に便利な立地で観光客にとても人気があり、月平均で700人、多い月には1100人が宿泊したと言います。宿坊のレストランでには料理長の男性を含めて調理人が3名いましたが、同月に退職が重なり、病気を発症する直前半年ほどはたった一人で調理を担当していました。

料理長は1年間に356日も勤務をし、朝の6時から仕込みから夜の営業までをこなさなければならなかったため、月平均の残業時間が140時間を超えました。最も酷い時には残業時間が月240時間になることもありました。

しかも、超超過酷な勤務にも関わらず、時間外手当を払っていなかったそうです。

ここで一つ確認します。

1年=365日、です。

1年間に356日も働くって、酷すぎませんか?

9日しか休みが無いけど…多分それは年末年始とお盆でしょう。電通より酷いかもしれません。よく7年も料理長頑張りましたよね…。そこ、褒めたい。

で、残業時間が月240時間って!

月30日勤務しているとして、毎日8時間残業している計算です。所定労働時間を8時間として、毎日16時間働いてたってことになります。睡眠時間や食事の時間、お風呂に入ったりする時間もきちんと確保することがままならなかったことでしょう。

しかも残業代未払いとか…仏様に関わる特殊なお仕事だから、常識はずれなことがまかり通ってしまうのかもしれません。

なんてブラックなんだ…と思われるでしょう。しかし、話はまだまだ続きます。

元料理長の男性は平成25年に長時間労働を強いられたことでうつ病を発症したとして、仁和寺に4700万円の支払いを求めて裁判を起こしました。

健康を害した訳だし、病気になったことで仕事を休まざるを得なくなったのですから、まあ当然だと思います。

ところが!

仁和寺は「男性がうつ病になったのは労働が原因ではなく、身内に不幸があったため」だと主張し、請求の棄却を要請したのです。

1年に365日も人を馬車馬のように扱っておいて、そりゃないよ…。

ということで、ブラックさがますます際立ってしまいました。

今年4月になって、京都地裁は「寺側は勤務実態を適切に把握せずに継続させ、業務は著しく過重だったと認定。過重労働がなければ男性がうつ病を発症することもなかった」とし、寺側に4200万円の支払いを命じたそうです。

判決を受けて元料理長の男性は「これで人生を一歩前に進める」と話しましたが、彼はまだ病気の後遺症に悩まされているそうです。一方寺側は「主張が認められず残念」とコメント。

このニュースを受けて、SNSでは「神も仏もあったもんじゃねえ」、「御慈悲が寺より裁判にあるなんて」「もう一度仏の教えの学びなさい」、「なんて罰当たりなお寺」、「仁和寺ブラックすぎ」という意見が続出したほか、徒然草になぞらえて「仁和寺の法師がなにやらかしたんだw」「仁和寺にある法師、年寄るまで残業代を拝まざりければ、心憂く思えて、あるとき思い立ちて、ただ一裁判所へまうでけり」というようなブラックジョークが飛んでいました。

スポンサードリンク

2.ブラック企業の定義、過重労働の定義を確認!

そもそもブラック企業とはどんな企業のことでしょう?

私は自分の夫の会社をブラックブラックと言っているんですけど、本当にブラックなのかこれを機会に確かめてみることにします(笑)。

調べてみると、実は厳密な定義というのはなくて、一般的にこんな特徴があると言われています。

・労働者に対し、極端な長時間労働やノルマを課している企業

・賃金の不払いやパワハラが横行している企業

・上記のような状況下で、与えられた仕事をこなせない社員の待遇を悪くしたり、クビにしたりする企業

だそうです。

うちの夫→賃金の不払いはなし。パワハラはなし。極端な長時間労働やノルマについては漠然としていてよく分かりませんでした。

そこで、今度は過重労働について調べてみました。

過重労働とは、簡単に言うと月80時間以上の時間外労働・休日労働が常態化し、かつ仕事に従事している者が慢性的な疲れを貯めている労働のことです。

たいていの場合、過重労働かどうかは「どこぞの誰か」が過重な労働を強いられて、健康を害してから、最悪の場合亡くなってから第三者(裁判所や医師)が判断します。

生じた健康被害が労働によるものと判断されるかどうかがとても重要で、以下のことが言われているようです。

・月45時間以内の時間外労働は、健康被害が起きる可能性が低い。

・時間外労働が長くなればなるほど健康被害が起きる可能性は高い。

・時間外労働が月100時間超、または2〜6ヶ月間の平均時間外労働が80時間を超えると、健康被害の起きる可能性は高い。

・常態化した時間外労働により、1日4〜6時間程度の睡眠が確保出来ない状態が継続している場合、心臓や脳の病気になる可能性が高い。

です。

上記に当てはまるのであれば、過重労働と生じた健康被害の関連が強いと見なされます。

…ということで、、、

うちの夫の会社はブラックでないことがわかりました(笑)。

ごく短い期間に集中して残業時間が酷くなることはあるが、基本は月40時間程度の残業らしいので…(このへんがちょっと納得いっていない。帰宅時間、笑)。

厚生労働省では労働の過重性は時間のみで決まるものではなく、状況や内容によっても変化すると言ってるみたいなんですが、時間が分かりやすいので何かあったときの判断材料にされやすいようですね。

悪質な企業は労働環境に無関心なので、働く人はどんどん追いつめられていきます。

真面目な人ほど被害に遭いやすいです。

でも、よくよく考えてみると別にその会社に勤め続ける必要なんかないですよ、多分。

仕事は選ばなければ沢山あるし、ご飯を食べていければいいんです。

仕事が人の価値が決まるものでもありません。

苦しかったらここは一つ、仕事辞めてみよう!!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

sponsored link

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

気に入ったら是非フォローお願いします!

follow us in feedly
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。