妊娠中の花粉症、安全な薬はあるのか?気づかずに飲んでしまったら?

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こんにちは。ホシ姐です。

いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。

さて、花粉のハイシーズンに向けてこつこつと「花粉症シリーズ」をお届けしています(笑)。

今回は妊婦さんの花粉症、「安全に使用出来る薬があるのかどうか」と「妊娠に気づかずに薬を飲んでしまったら?」についてお話しします。

 

1.妊娠中は花粉症が悪化しやすい?

妊娠すると女性ホルモンの分泌が増えて、身体の血液量や水分量が増えます。また、毛細血管が広がりやすくなり、鼻粘膜に充血や腫れが起こりやすくなります。つまり、妊婦さんは鼻づまりを起こしやすいんです。

「妊娠性鼻炎」という言葉があるくらい。

妊娠したら花粉症が悪化したなあ…と感じる妊婦さんは、元々の花粉症症状に鼻粘膜の充血のしやすさがオンされて、鼻づまりがパワーアップしているのだと思われます。

 

 

2.妊娠中の花粉症治療について

前回ログで、妊娠2ヶ月目〜4ヶ月目までは赤ちゃんの身体の特に重要な器官が作られる時期なので、原則的に薬の使用は避けた方が良いという話をしました。

もしあなたが今妊娠初期の妊婦さんなら、耳鼻科で通院することを前提に薬に頼らない花粉対策もした方が良いです。

 

薬に頼らない花粉症対策はこちら→妊娠で花粉症は悪化しやすい!薬に頼らず鼻づまりをとる方法について

 

妊娠5ヶ月以降は必要に応じて、薬物療法を行うことが可能です。お腹の赤ちゃんに影響の少ない、使用経験(エビデンス)がある薬を使用します。

後で詳しくご説明します。

また、投与方法を考慮することも重要です。薬には投与方法によって注射薬、内服薬、外用薬がありますが、もっともお腹の赤ちゃんに影響が小さいのは点眼薬、点鼻薬、貼付薬、塗り薬などの外用薬です。

注射薬と内服薬は投与すると薬の成分の多くが血中にのって全身をめぐるので、胎盤を通過する薬の影響も無視できませんが、外用薬は症状のある場所に直接届く局所作用を持ちます。用法用量を無視して使いすぎなければ、ママの全身血中に移行する量は極めて少なく、お腹のの中ちゃんに対する最小限に抑えられると考えられ「ます。

 

 

3.妊娠に気づかず薬を飲んでしまったら?

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とても心配なのはわかりますが、まずは落ち着きましょう。

 

あなたが薬を飲んだのはいつですか?

何という薬を飲みましたか?

 

女性が妊娠に気づくのは妊娠2ヶ月前後が多いです。

来るはずの生理が来ないなと気付いた時、すなわち生理予定日が過ぎたあたりですね。これは妊娠4週目、絶対過敏期になります。

もし4週目より前に薬を内服して受精卵に大きな影響があった場合、妊娠は維持されず生理が来ているはずです。逆に言うと、赤ちゃんに重大な影響がなかったから妊娠が成立しています。なので心配しないでください。

 

じゃあ4週目以降の過敏期に服用してしまった場合はどうなの?ということになりますが、花粉症や風邪、胃痛や頭痛などで使用される薬をごく短期間、少量使用しただけなら心配しないでください。これらの薬の中に、催奇形性のリスクの高い薬はありませんし、毒性に関しても数回飲んだ程度なら大丈夫なことが殆どです。

 

大丈夫だからと言って、漫然とこれらの薬を使用し続けるべきではないんですが、要は一時的にこじらせるような病気に使う薬は沢山の使用経験があり、妊婦さんや胎児に対する危険性の有無が分かっているものが多いので、過剰に心配する必要はないですよということです。

妊娠に気付いたら気持ちを切り替えて、元気な赤ちゃんが産めるように体調管理に力を注いでくださいね。

 

 

4.妊娠中の花粉症に使用できる薬について。

2013年度版アレルギー性鼻炎診療ガイドラインには、妊婦さん向けの情報が充実しています。それによると、妊娠4ヶ月いっぱいまでは原則薬物療法は避け、妊娠中期からは必要最小限の範囲で薬剤を使用可能としています。今回は日本で妊婦さんとお腹の赤ちゃんに安全性が高いとされている薬のほか、海外おける基準(オーストラリア基準)で奇形や有害性が観察されていない薬についてご紹介します(基準A,B1,B2,B3)。

度重なるくしゃみや鼻づまりによる睡眠不足はお腹の赤ちゃんに負担となることもあるので、一概に妊娠しているから薬は飲まない方が良いとも言えません。

花粉の予防によっても効果不十分な場合は、耳鼻科で薬を処方してもらうことも視野に入れてみてください。

 

1.点鼻薬

①ケミカルメディエーター遊離抑制薬

・クロモグリク酸ナトリウム(インタール)

クロモグリク酸ナトリウムは妊婦さんに対する使用経験が多く、安全性が高いと言われています。日本のガイドラインでは、第一選択薬的な位置づけになっています。ヒスタミンだけでなくロイコトリエン、プロスタグランジンなど、アレルギー症状を引き起こす様々な体内物質が放出されるのを防ぎます。

 

②抗ヒスタミン薬

・ケトチフェンフマル酸塩(ザジテン)

 

③鼻噴霧用ステロイド薬

・モメタゾンフランカルボン酸エステル(ナゾネックス)

・フルチカゾンプロピオン酸エステル(フルナーゼ)

・ベクロメタゾンプロピオン酸エステル(アルデシンAQ、リノコート)

・フルチカゾンフランカルボン酸エステル(アラミスト)

ステロイドは点鼻や点眼など、局所作用のある外用薬が使用されます。血中への移行が極めて少ないと考えられるからです。即効性はないものの、使い続けることで効果的に花粉症症状を抑えることができます。

 

④点鼻用血管収縮薬

・トラマゾリン塩酸塩(トラマゾリン)…局所的に血管を収縮させて鼻粘膜の腫れを取り除きます。辛い鼻づまりに処方されることがありますが、連用すると血中へ移行し、子宮を収縮させる可能性があるので注意です。用法用量を守りましょう。

 

 

2.点眼薬

①抗ヒスタミン薬

・ケトチフェンフマル酸塩(ザジテン)

•オロパタジン塩酸塩(パタノール)

 

②点眼用ステロイド薬

・フルオロメトロン(フルメトロン)

特にひどい時期•ひどい症状に使用します。これを試す前に、まずは眼鏡を試してみてくださいね。

 

③ケミカルメディエーター遊離抑制薬

•クロモグリク酸ナトリウム(インタール)

 

3.内服薬

①ケミカルメディエーター遊離抑制薬

・クロモグリク酸ナトリウム(インタール)

②抗ヒスタミン薬

第一世代

・マレイン酸クロルフェニラミン(ポララミン、アレルギン)

・ジフェンヒドラミン(レスタミン)

・シプロヘプタジン塩酸塩(ペリアクチン)

・クレマスチンフマル酸塩(タベジール)

第二世代

・ロラタジン(クラリチン)

・セチリジン塩酸塩(ジルテック)

・レボセチリジン塩酸塩(ザイザル)

・フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ)

 

抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代という分類があります。なんのこっちゃ…?と思われるかもしれませんが、第一世代の方が眠くなりやすいと思ってください。上記の第一世代薬は添付文書に「車の運転はしないこと」との文言が記載されています。実際に眠くなるかどうかは個人差があるようです。市販の抗アレルギー薬に含まれている成分は第一世代が圧倒的に多いですね。くしゃみやサラサラ系の鼻水に対して効果が高い一方、鼻づまりには効果がないと言われてます。

第二世代は眠気が出にくいように工夫された抗ヒスタミン薬です。ジルテックやザイザルは運転がダメということになっているんですが、アレグラやクラリチンはOK。第二世代は鼻づまりにも少し効果がありますが、飲んですぐに効くという訳ではなく、数日間飲み続けることが必要です。

第一世代と第二世代、どちらが良いかは個人の好みです。同じ世代の薬であっても、この薬は効くけどあの薬は効かなかった…なんて言う人もいます。

アレグラはドラッグストアでも買うことが出来るようになりました。スイッチOTCというやつです。嵐の大野くんがCMしてましたよね、全身紫色で(笑)。

 

今回ご紹介した薬以外の薬が出されることもあります。心配な場合は医師や薬剤師に確認してくださいね。

 

5.まとめ

今回は妊娠中に使用できる花粉症の薬についてのお話でした。

何を隠そう私自身、去年の今頃妊婦で花粉症の治療をしていました。思えばあの頃は絶対過敏期でしたね。かなり重症な方だったので、毎日のように耳鼻科に通い、鼻汁吸引や吸入をしていました。点鼻薬も使いました。飲み薬は使わずに何とか乗り切り、元気な赤ちゃんを産みました。

酷い花粉症に悩んでいる妊婦の皆さん、とりあえず耳鼻科に行って医師に相談してみてください。辛い花粉シーズンを乗り切りましょう!頑張って!

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

花粉症の治療法をまとめました→花粉症の薬物療法と手術療法、免疫療法の長所と短所

良いマスクの選び方を知りたい方はコチラです→花粉症に本当に効果のあるマスクの選び方。素材や形状について。

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