子供中耳炎に抗生物質の治療は必要?親が知っておくべき知識とは

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最近、花粉の到来を少し感じるのは私だけでしょうか?すごい鼻の調子が悪いんですけど…。花粉が飛ぶとアレルギーのある子供は中耳炎になりますよね。

今我が家のチビすけ1号も通院中です。何だか長引きそう〜。

さて今回は、子供中耳炎における原因菌と抗生物質の使い方、親が知っておきたい抗生物質の常識についてです。

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1.子供の中耳炎について

子供は大人に比べて抵抗力が弱く、よく風邪と中耳炎を併発します。鼻や喉に入り込んだ細菌が、鼻腔の奥から耳へつながるトンネル(耳管と言います)を通って中耳に届き、炎症を起こすのです。

赤ちゃんや小さな子供は中耳炎になっても自覚症状をうまくママに伝えることができません。何となく気持ち悪い…かも?くらいにしか思ってないことだってあります。

中耳炎を早期発見、早期治療するためにも、ママは子供中耳炎の症状や治療法について知っておきましょう!

 

 

1.早期発見のポイント 赤ちゃんの場合

・熱がある

・あらゆる手段(授乳、オシメ、体温調節、抱っこであやす)を講じても泣き続ける

・耳を触る

・耳だれがある

・食欲がない

 

2.早期発見のポイント 幼児の場合

・熱がある

・怒りっぽい、よく泣く

・耳だれがある

・言葉の発達が遅い

・呼びかけに気づかない

 

3.早期発見のポイント 子供の場合

・呼びかけても返事をしない

・テレビの音を大きくする

・よく聞き返してくる

・集中力がない

 

上記は、「今までと比べてそうなった」という変化のポイントです。

赤ちゃんや小さな子供は、自分の身体の不調を言葉で上手く表現出来ません。熱や痛みの訴えがなくても、いつもなんとなく機嫌が悪い、落ち着きがない、聞こえが悪い、加えて鼻がグズグズしているなどの症状が見られたら、中耳炎の可能性があります。頭の片隅にでも、とどめておいてくださいね。

 

中耳炎にかかる仕組みや症状、日常生活の注意点についての詳細はコチラ→子供中耳炎の症状と治し方。保育園やプール、お風呂はいつからOK?

 

2.子供は反復性中耳炎になりやすい!

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反復性中耳炎とは、過去 6 カ月以内に 3 回以上,12 カ月以内に 4 回以上の急性中耳炎にかかることを言います。

うちの子なんかは反復性中耳炎ですね、完全に(汗)。

反復性中耳炎には急性中耳炎を繰り返すタイプと、滲出性中耳炎が悪化して急性中耳炎になるタイプと2パターンあります。

免疫が未発達な2歳未満の乳幼児や、保育園や幼稚園に通っている子、兄弟がいる子、おしゃぶりをしている子、受動喫煙環境で生活している子は、反復性中耳炎になりやすいと言われています。また、母乳を飲んでいる乳幼児は母親から免疫をもらうので、反復性中耳炎のリスクが低くなると言われます。

 

1.三大起炎菌とは?

中耳炎を引き起こす原因は細菌やウイルス、真菌など様々ですが、中でも特に中耳炎を起こしやすいインフルエンザ菌、肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリス、これらを三 大起 炎菌と言います。

 

肺炎球菌とインフルエンザ菌については乳幼児期のワクチンは公費負担医療の対象となり、予防接種手帳の無料券を使えばタダで予防接種を受けることが可能です。予防接種すると免疫がつくので、これらの菌による感染症にかかりにくくなったり、感染しても治りが早くなる効果が期待できます。

肺炎球菌とインフルエンザ菌は近年抗生物質が効きづらい「耐性菌」が増えていることもあり、世のママたちを混乱させる原因になっているようです。

 

私も時々友人に相談されます。「抗生物質って何日間までなら飲んでもいいの?」とか、「抗生物質って飲むと逆によくないんでしょ!?」とか。

聞きかじったことを思い出して疑問に思った場合、何を信頼するか、どうやって真実を確かめるか…現代人は手軽にインターネットで調べて解決する傾向がありますが、信頼性のあるサイトから情報を抽出することは非常に大事です。調べるときには情報リテラシーを意識してみてくださいね!

 

中耳炎の予防法についての記事はコチラ→赤ちゃん中耳炎の予防法。喫煙は添い乳は危険!ワクチンもあるよ。

 

3.抗生物質の使用について

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ここからは中耳炎に使用される抗生物質の裏話、というか少し専門的な話です。

1.処方薬をどうやって決めるのか

数ある抗生物質の中から、いかにして医師が処方薬を決めるのかを是非知って頂きたいと思います。

 

ポイントは、三大起炎菌です。

 

肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスでしたよね?

 

中耳炎の原因は大半をこの3つが占めます。

そして、どんな細菌にどの抗生物質が有効かは、よく知られていることなんです。表があって、医師や薬剤師はその表と仲良しです(笑)。

 

医師は、まず三大起炎菌に感染していることを仮定して、これらによく効く抗生物質を出します。これで効果不充分であれば、耐性菌を疑ったり、別の起炎菌を疑って、抗生物質を変えます。

最初から何にでも効く抗生物質は出さないです。伝家の宝刀として、取っておきます。ホイホイ出しちゃうと、耐性菌出現の原因になるので。

 

 

2.どんなときに抗生物質を出すのか?

これも世のママたちの混乱のタネです。医師の治療方針によって出し方も変わってきます。

ママたちが知りたいのは恐らく、耳鼻科の世界での一般的な抗生物質の使用方法についてでしょう。

 

そんな時は、小児急性中耳炎診療ガイドラインを見ます(私が見て、内容をお知らせします)!

それによると…抗生物質の使用方法はこう↓

 

2-1.中耳炎が軽症の場合に限り、3日間は抗生物質の投与を行わずに自然経過を観察することを推奨する。

高熱やイライラ、嘔吐などが無く鼓膜の所見も軽い場合は、抗生物質をすぐに飲まなくても良いのです。その代わり、数日後に受診をして、必ず経過を見ます。途中で症状が悪化するようなことがあれば抗生物質の投与を考慮します。

ただ、2歳未満の子供は免疫力が弱く、治りが遅かったり悪化したりするリスクが高いので、始めから抗生物質を処方する医師もいます。

 

2-2.抗生物質の急性中耳炎に対する鎮痛効果は不明である

効果があるという報告もあれば、ないという報告もあります。痛みの訴えが強かったり、熱が高くて機嫌が悪い、活気がないということであれば、解熱鎮痛剤が有効とされています。

ちなみに、ガイドラインでは3歳以下の小児の鎮痛にはアセトアミノフェンを推奨していています。

 

2-3.子供中耳炎に出される抗生物質の種類について

①アモキシシリン

・アモリン細粒、サワシリン細粒、パセトシン細粒、ワイドシリン細粒…

アモキシシリンはアメリカじゃ、急性中耳炎の第一選択薬です。日本においても有効性が確認されております。肺炎球菌とインフルエンザ菌に有効、モラクセラ・カタラーリスにも効果は期待できます。色んな味がありますね。

 

②クラブラン酸・アモキシシリン

・クラバモックス小児用DS…

耐性菌にも効くペニシリン系抗生物質です。3大起炎菌をカバーします。

 

③セフジトレン ピボキシル

・メイアクトMS小児用細粒…

メイアクトは飲んだことある子、多いんじゃないかな?好きな先生多いから…。第三世代セフェム系抗生物質です。

 

④トスフロキサシン

・オゼックス細粒小児用…

オゼックスはニューキノロン系の抗菌薬です。ニューキノロン系は色んな菌に効くので、①か③で効果は不充分な時に出されることが多いと思われます。

 

⑤テビペネム ピボキシル

・オラペネム小児用細粒…

カルバペネム系の抗生物質です。

これも色んな菌に効くので①と③で効果が不充分な時にのみ使います。

 

ちなみに私、子供が元気なのに鼻汁から耐性菌が出たと言われてコレを処方され、病院を変えたことがあります…。ハハハ。

子供が元気なら、耐性菌が出たとしても自然治癒力で治ることが多いです。軽症の場合と同じと考えていいと思います。

 

以上、中耳炎に用いる抗生物質について、ママたちに知って欲しいことをまとめます!

 

子供中耳炎に関して、

・抗生物質は症状が軽ければ必ずしも必要ないが、熱が高かったり、嘔吐や不眠、鼓膜の初見上重症と判断される場合は飲む。

・抗生物質をいきなり1週間分出されることは、まずない。数日毎に経過を見て、服用継続の必要性を判断するのが一般的。ただし、連休前は長めに出される場合もある。

・いきなりオゼックスやオラペネムが出されることは、まずない。他の薬が効かなかったり、検査で耐性菌が出た時に使用する。

 

 

医師の治療方針に疑問がある場合であっても、自己流で抗生物質を飲ませたり飲ませなかったりすることはしないでください。そういう時は医師に尋ねるか、納得できる病院を探します。抗生物質は飲まなかったり飲ませなかったり、1日3回飲ませないといけないのを勝手に2回に減らして飲ませたりすると、期待した効果が出ないだけでなく、耐性菌の原因になります。

 

もし毎食後として薬を出されて、保育園の都合上昼は飲めない!という事態に直面したら、1日2回で済むように処方内容を変えてもらってください。医師にとにかく3回飲みなさいと言われたら、朝食後、帰宅時、寝る前に飲ませましょう。飲まないよりは、ずっといいです。

 

3.まとめ

今回は子供中耳炎における原因菌と抗生物質の使い方、親が知っておきたい抗生物質の常識についてのお話でした。

中耳炎は繰り返したり、長引いたりすることが多いので、治療の途中で「病院変えようかな」と思うことがあるかもしれません。

抗生物質の出し方が必要性に応じたものであれば、その先生を信じて通院して良いと思いますよ!説明の仕方が丁寧だったり子供に優しかったりすれば尚良いです。

我が家は昨年、ようやく素敵な耳鼻科を見つけました!長女も泣かずに一人で座って診察受けてます。

皆さんも素敵な耳鼻科を見つけてくださいね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

子供が薬を嫌がった時はコチラを見てね→子供中耳炎の抗生物質について。子供や赤ちゃんに飲ませる工夫

薬を飲ませるタイミングについての考え方がわかる記事→子供が薬を飲む時間に寝ている、飲み忘れや食欲が無い時の対処法

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