ハイリスク出産~切迫早産、低置胎盤でも自然分娩できた経験談

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こんにちは。

皆さん低置胎盤って聞いたことがありますか?

前置胎盤は聞いたことがあるかもしれませんが、低置胎盤はあまり聞いたことがないでしょう…?

 

ハイリスク出産の一つで、胎盤の位置に異常がある妊娠の一つです。

何を隠そう、うちの長女は低置胎盤でした。

 

めっちゃ大変でした。妊娠中私は沢山泣きました。

でも困難を乗り越えて、元気な子が産まれました!

結果オーライでございます。

 

今日は物語形式で、「低置胎盤克服!長女誕生物語」をお届けします。

 

 

1.切迫流産で入院

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あれは6年前のちょうど今頃、当時妊娠5ヶ月だった私が夜トイレに行ったときのことです。

 

「!!!?」

 

トイレの水を流そうとして気付きました。

トイレの水が鮮血に染まっていました。

 

出血した!

頭真っ白。

 

寝ている主人に泣きつき、震える手でかかりつけの病院に電話かけました。

髪に寝癖のついたまま、先生が診察してくれました。3時か4時か…そんな時間だったと思います。

 

心音を確認したところ赤ちゃんは無事。

本当に良かったです。

 

実はその以前から、ちょっと出血はあって張り止めの薬を飲んでいました。

医師には「安静にしてください。」とも言われていました。

でも、安静ってどんな状態のことなのか、よく分からなかったのです。

 

別にお腹が痛い訳でもないし、仕事を休むのも申し訳ないし。

座って仕事させてもらえば大丈夫かな~なんて思っていました。

 

そしたらこうなった…。

 

切迫で出来るだけ安静にするとは、「職場の同僚や上司に苦々しく思われても、勇気を出して図々しく仕事を休み、家で寝ていることなんだな。」と痛感したのはその時です。

 

命より大切なものなんて無いじゃない…?

 

反省の嵐でした(私にはよく反省の嵐が吹き荒れます)。

 

そのまま入院することになり…。

入院中ご飯を食べるのとトイレ以外は寝たきり状態でした。雑誌を読んだり、小説を読んだりしてゴロゴロするだけの毎日です。

楽でしょうと思われるかもしれませんが、そんなことありません。

 

まず身体に負担がかかるという理由でシャワーが出来ない。髪が洗えないってこんなに苦痛なの!?って感じでした。

そして、24時間張り止めの点滴(リトドリンという薬)。

あの点滴がね…、しんどいのだ!

 

リトドリンは交感神経系のβ2受容体を刺激して子宮の筋肉を弛緩させる薬ですが、弱いながらも心臓のβ1受容体も刺激してしまいます。このため副作用で頻脈や手の震えが起きることがあるのです。

入院中の私は、いつも走った直後のように心臓がドキドキしていました。手もプルプルしていました。夜は自分の心臓の音が気になって眠れないことも…。

 

赤ちゃんの為だと思って我慢しました。我慢はお母さんになる練習です。

 

10日ほどして出血もなく状態が安定したことを確認し、めでたく退院だ!

…と思ったら。

 

医師から一言、

「胎盤の位置の問題で出血している可能性があるから、総合病院に行って診てもらってください。」

と言われ、国立病院の産科に行くことになりました。

 

私の妊娠、何かまずいの…?

 

 

 

2.低置胎盤と言われる

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入院を機に、休職することになりました。

「仕事のことは心配しなくていいから、元気な赤ちゃんを産みなさい。」と言ってくださった上司に感謝。

 

「できるだけ安静に」を固く守り、夫に午前中仕事を休んでもらって、遠く離れた国立病院を受診。

 

大きな病院です。ハイリスク出産に臨む妊婦さん達が来るところですね(普通の出産をされる方もいらっしゃいますが)。

診察の後、私の妊娠について医師からインフォームドコンセントがありました。

 

「今回出血したのは、恐らく胎盤の位置が低いからでしょう。

あなたの胎盤は、子宮口からわずか4.5ミリの位置にあります。

子宮は赤ちゃんの成長に合わせて伸びて大きくなりますが、子宮口に近い部分がよく伸びます。

胎盤と子宮は毛細血管でつながれて、その血管から赤ちゃんに栄養がいきますが、子宮が伸びることによってこの毛細血管がブチブチ切れて出血するのです。

毛細血管が沢山切れて胎盤がはがれると、妊娠週が進んでいない場合は死産になります。

 

がーーん。

 

あまりのショックで途中から話を聞くことが出来なくなり。泣いて終わりです。

近頃お腹の中で動いているのが分かるようになったいうのに、この子は死んでしまうのか?という気持ちで頭がいっぱいになりました。

隣にいた夫が後から私に教えてくれました。

 

「あれは最悪の事態を話していただけだよ。死産になると決まった訳じゃない。」

 

そうなのか。

 

そこから私の低置胎盤との戦いが始まりました。

 

 

 

3.低置胎盤とは何か?

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帰宅して正気を取り戻したところで、低置胎盤について調べることにしました。

無事に赤ちゃんが産めるのか知りたかったからです。

 

1.胎盤とは…

•胎盤は受精卵が子宮内に根付く(着床)場所にできます。

•胎盤は、主にホルモンを作り妊娠を維持する、母体と胎児の間で物質やガスを交換する、胎児の免疫能を支援する、などの働きがあります。

•胎盤と胎児の間は臍帯で連絡されています。

•分娩時には胎児の出たあとに後産(あとざん)として子宮外に出されます。

 

2.低置胎盤とは…

•胎盤の位置が低いことをさします。胎盤の位置は通常子宮の奥の方が多いですが、子宮の出口(子宮口、筒状になっていて子宮の中に近いのを内子宮口といい、膣に近い部分を外子宮口といいます)に近くにあるか、内子宮口を覆っていることがあります。前者を低置胎盤、後者を前置胎盤といいます。

 

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•低置胎盤での胎盤の端と内子宮口との距離の定義はありませんが、5cm程度とすることもあります。

•正確な頻度は明らかではありませんが、0.7%程度とされています。

•経膣超音波診断装置で胎盤の端と内子宮口との距離を測ることにより診断されます。この方法で99%以上の診断が可能とされています。

•最大のリスクは分娩時(帝王切開でも自然分娩でも)の出血です。胎盤の端が内子宮口から近いほど分娩時の出血が多いです。

•大量出血をした場合には、胎児に仮死などの重大な影響を及ぼします。

•低置胎盤と診断されれば、胎盤の端から内子宮口までの距離によりますが帝王切開による分娩が多いことを知っておく必要があります。

0〜2センチ…帝王切開の率は70~100%

2.1〜4センチ…帝王切開の率は0~37%

また、分娩時には出血が多いことも認識しておく必要があります。

 

引用元:三宅婦人科内科医院

 

0.7%…うう、そんなんになってしまった私は不運としか言いようがありません。

 

診断結果を元の産科に持っていくと、

「出血のリスクが高いので、当院では出産できません。」

と言われてしまいました。

 

何かあったときに困るからと。

何かあった時とは…

 

大量出血の時ってことです(ひいい…)。

 

個人のクリニックでは、帝王切開はできても輸血が出来ない!

という理由からですね。

 

ははあ、分かりました。

もう、言われるがままに医師の言うことを聞こうと思います。

 

 

4.自然分娩に挑戦!

そんなこんなで国立病院に転院することになり、以後は2週間おきに夫が午前休を取り、車で通院することになりました。

前回は号泣したが、今回は冷静に医師の話を聞こうと思い、「今後の経過と出産について」インフォームドコンセントを受けます。

 

低置胎盤の妊婦さんの出産のポイント

•お腹が張らないようにとにかく気をつける!安静にする!

•妊娠週が進むと、子宮が伸びて胎盤の位置も上にズレることがある。そうなった場合、自然分娩できるかもしれない。

•胎盤の位置がズレなかったら、帝王切開になるかもしれない。

•赤ちゃんを出来るだけお腹の中に長くとどめること。できれば、37週(赤ちゃんに体温調節機能が備わる)まで。

•臨月ちかくになったら、自己血輸血の準備をする!

※自己血輸血とは、手術や出産など予定される出血に備えて自分の血液をストックしておくことを指します。感染や副作用のリスクを考えると、他人の血液を輸血する場合よりもはるかに安全です。ただし、本人に身体的•経済的な負担がかかります。

 

そうなんだ!子宮が上にズレたら自然分娩もできるの!?

 

嬉しかったです。

でも、赤ちゃんが元気に産めるなら、帝王切開でお腹切られても全然いい。

 

ということで、子宮の位置の経過を見ながらの通院となりました。

家では寝ながらひたすら漫画(ONE PIECE)を読む日々。1階のリビングに布団を敷いて、2階には上がりません。ご飯も作らない、洗濯もしない。

お腹の中で赤ちゃんを大きく育てるのが、私の仕事です。

巣の中で卵を温める、母さん鳥の気分です(漫画読んでるけどね)。

ずっと仕事をしていたので、最初はそんな生活も苦痛でしたが慣れました。

 

2週間ごとの通院で子宮口から胎盤までの距離を測るも、なかなか上がらない私の胎盤よ。

結局最後まで胎盤までの距離は1.8センチくらいでした。

ギリギリ自然分娩出来るかなって感じ。緊急で帝王切開になる可能性も、もちろんアリです。

 

6月の末から、自己血輸血を開始。

一泊二日で入院し、出産に備えて血を貯めます。

血液量が減ると赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるのだそうで、赤ちゃんの心音を図りながら行います。

1回400CCの貯血を一週間おきに計3回したと思います。

よく貧血にならなかったものです…。

 

それにしても、入院費が痛い。一泊二日で17000円。これを3回…。

産まれてくる赤ちゃんには、国立大学に行ってもらおうと思いました。

 

 

5.産まれた!

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切迫流産の診断から6ヶ月。

 

 

出産予定日を過ぎました。

 

 

もういつでもOK、産まれておいで!という段階です。

ここまで来れて本当に嬉しかったです。

 

でも、そろそろ産まれてくれないと、最初の貯血の期限が切れてしまうんですけど…?

(※自己血の保存は、保存液としてCPD(citrate-phosphate-dextrose)を使用する場合には21日間、CPDA-1(citrate-phosphate-dextrose-adenine)を使用する場合には35日間保存可能。)

 

わがままな大人の事情です。

 

 

予定日を2日超過した、7月最後の月曜日の午後3時くらいのこと。

破水しました。

 

数日前から前駆陣痛があったので、これは本陣痛だな!とすぐに分かりました。

周期的な張り、だんだん強くなる痛み…。

 

夫が仕事から帰ってきて病院に向かう途中、悶絶するくらい痛くなりました。

国立病院が遠くて、なかなか着かないのです(泣)。

駐車場に着いても、病院が大きくて、なかなか産科にたどり着かず(泣)。

 

ハイリスク出産って、そういう意味でも大変です。

ようやく産科に着いたと思ったら、子宮口がほぼ全開で…

 

待機室をすっとばして、そのまま車いすで分娩室に連れて行かれました(苦笑)。

 

全開になったという割に分娩には少し時間がかかりましたが(なので、超絶痛い時間が長かったです)、分娩自体は超スムーズで病院に着いてから3時間ほどで元気な女の子が生まれました。

 

それが我が家の長女です。

 

自然分娩出来ました!

 

出血は少し多めの570mL。1本自己血輸血をしました。

という訳で、切迫流産で低置胎盤でも元気な赤ちゃんを産むことが可能です。

 

 

ハイリスク出産に悩める妊婦の方に、心がけて安静にして元気な赤ちゃんを産んで欲しい!

それが私の思いです。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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  1. 28週の妊婦です。
    先日の検診で低置胎盤と言われ、何が何だか分からず、先生からは安静に、輸血の為の自己貯血が必要、帝王切開になるかもね。と淡々とした言葉だけを受けて不安で不安でたまらなくなり、とにかくネットで調べていました。
    怖い事ばかり書いてあるし、初産なのに帝王切開って、普通に出産体験出来ないのか‥とか悲しくなっていましたが、主さんの投稿見て元気が出ました。細かい説明だとか体験談とか周りから聞けない分、よく知る事出来たし、希望が持てました。
    これからも安静を心がけて頑張って赤ちゃんを育てたいと思います!

    • なつさん、こんにちは。
      体調は大丈夫ですか?私も低置胎盤と言われた後に、早産の話をしたときには目の前が真っ暗になり、たくさん泣きました。
      インターネットでいろんなことを調べたけれど、体験談がどこにも載っていなくて不安な毎日を過ごしていました。
      なので、私の体験談をご覧になって、なつさんが希望を持てたのなら本当に本当に嬉しいです!
      コメントありがとうございました。

  2. 初めまして!
    22週の妊婦です。
    今日診察で低置胎盤だと診断されました。
    子宮口から胎盤まで1センチと言われました。
    先生はさらっと言ったのですが、自分でネットで調べると帝王切開とか出血とか怖い言葉ばかり出てとても不安です。
    主さんは4.5ミリと診断を受けたときは妊娠何週くらいでしたか?

    • はるならさん
      こんにちは。初めまして。コメントありがとうございます。私が4.5ミリと診断されたのは妊娠24週の時です。出血を伴う切迫早産だったので、診察の時に結構怖いことを言われました…とても辛かったです。
      赤ちゃんが大きくなるにつれて子宮が伸びて、胎盤の位置が上がり低置でなくなることもあるという説明も受けたので、その後も定期的に胎盤の位置を診察時に確認してもらっていました。はるならさんもそんな感じになるのないでしょうか。位置によって自然分娩できるかどうかが決まると思います。私は結局胎盤の位置が上がらなくて最終的に7ミリくらいだったので、自然分娩できるかどうかのギリギリのラインでした。今思えばよくそれで自然分娩に挑戦したなと思います。当時はお腹を切りたくないとか、自然分娩に対する夢みたいなのがあって、こだわってたのでしょうね。赤ちゃんと自分の安全を考えたら、自然分娩は危険だったのかもと思います。今の私なら、帝王切開を選んでいるかもしれません。産み方より育てる過程の方がずっと大切ですから。はるならさんは今診断を受けたばかりでとても不安だと思います。冷えやお腹の張りに注意してできるだけ安静にしてお過ごし下さい。もし仮に自然分娩はできませんと言われても、赤ちゃんを無事に産むことができたらそれが一番ですから、赤ちゃんとの対面を楽しみにしていてくださいね。赤ちゃんはとても可愛くて、気持いいですよ。