鳥取地震の次は南海トラフ地震が来るって話が本当かデマか、歴史を振り返って考察してみた

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一昨日の昼過ぎ、車で信号待ちをしていたら「緊急地震速報」が鳴ってめちゃビックリしました…。

以前「マナーモードでも地震速報が鳴るのか?」を知りたくて色々調べて設定した時に、アラーム音を確認していたので飛び上がるほど驚いた訳ではなかったけれど、揺れも結構長かったししばらくドキドキしていました。

強い地震が起きた時には、運転中でもハザードをつけて道路脇に停車するんだったな…と過去に学んだこと(→真面目な性格なのです)を思い出しつつ、「今の地震は震度的には停車するほどでもなかろう」と思い、そのまま家に帰ったんですけれどね。その後も何度か揺れて、怖かったです。

子供のお迎えも早めに行きました。育休中で良かった…。

気象庁は今回の地震を受けて、「今後1週間程度は強い地震に注意」と警戒を呼びかけています。

本当に1週間で良いんかい、と内心突っ込む私。熊本地震でも、東日本大震災でも、本震から1ヶ月後くらいに強い地震がありましたよね。

今年は日本だけでなく世界各地で大きな地震が起きていて、すごく嫌な感じ。

ただでさえ不安なのに、Twitterでとても怖いリツイートが回ってきたんですよ。

最初見たときよく分からなかったんですが、こんなことが書いてありました。

863年 越中・越後地震

869年 陸奥沖海溝地震

869年 肥後(熊本)地震

880年 出雲地震

887年 南海トラフ

 

2007年 中越沖地震

2011年 東日本大震災

2016年 熊本地震

2016年 鳥取地震→イマココ

頭の悪い私は20秒ほどこのツイートの何がすごいのか眺めていたんですが、分かったとたん自分の目を疑いました。

これはマジか?マジなのか〜?

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1.次に来るのは南海トラフでは?ということらしい。が!

上記はようするに、800年代の大地震の流れが2007〜2016年までの大地震の流れと一緒であるということを言いたいのです。

もう一度800年代の大地震を見てみましょう。

863年 越中・越後地震→新潟付近

869年 陸奥沖海溝地震→東北

869年 肥後(熊本)地震→熊本

880年 出雲地震→島根

最近の日本の大地震と起きている順番が全く一緒です。

そして、887年に南海トラフが起きている。

流れ的に次は南海トラフじゃないの?ということみたい。

同じ場所に起こる地震だから、同じように地面がひずんで、今後も同じようなパターンで地震が起こるのでは…という考え方なんだろうと思う。

確かに、順番的には全く一緒のように見えるが。

本当か〜?信じたくないよ私は。

なので、上記の情報が正確なのか調べてみることにしました。

まず、日本の800年代の大地震についてWikiってみる。

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時系列に地震の震源を数字でマークしていくと、上記のような感じに。

ツイートで回ってきた大地震の震源地は赤で区別してみました。

863年=⑥

 越中・越後地震 。圧死者多数→地震が起こったらしいと言われているのは本当のようです。

翌年、富士山が噴火する。これが青木ヶ原樹海を作った貞観大噴火。この間のブラタモリでやってたね。阿蘇山も噴火します。

そういえばこの間も阿蘇山噴火しましたね…。地震が多いと火山も噴火するみたい。

869年=⑨

陸奥(むつ)沖海溝地震→一般に貞観(じょうがん)地震と言われています。最初、陸奥沖と聞いて「陸奥って青森でしょ!ちょっと東日本大震災の震源とは大分ずれているんじゃないの?」と思ったんですが、陸奥国は今で言うところの青森、岩手、宮城、福島にかけての非常に広い範囲を指したようで…東日本大震災の被災地とバッチリ重なります。M9クラス、死者も多数でたようで、特に津波での被害が酷かったのですって。

東日本大震災は貞観地震の再来とも言われているらしく…なるほどね。そんなこと言われると、貞観地震前後の大地震と現代の地震の状況を照らし合わせてみたい気持ちになるわな。

ちなみに、陸奥では貞観地震の2年前(867年)にも大地震が起きています=⑦

で、同年に起こった肥後(熊本)地震(=⑩)についてはWikiに書かれていなかったのだが、東大教授で歴史研究家の保立道久氏のブログによると、貞観地震の2ヶ月後に起きたと言う記録が残っている

台風による大雨と風が吹き荒れるところに大地震&大津波が来てしまって、沢山の人が犠牲になった、地元の人に言わせれば「未だかつてない酷い地震だった」そう。

貞観の地震といい、肥後の地震といい、弱り目にたたり目。朝廷も「この年は国の大禍であった」と詔を出しています。今の日本も、太田光さんの言葉を借りれば、地球は日本に何がしたいのよ?って感じだもの…状況が似ていますね。

 

2016年の熊本地震と肥後地震には違いもあります。肥後地震は津波が起きているので海溝型、熊本地震は活断層による直下型であるということです。少し震源がズレている。専門家チームは熊本地震は南海トラフに直接は影響しないだろうって言ってましたよね。

ただし、四国から近畿にかけての大きな活断層(中央構造線断層帯)が熊本地震で影響を受ける可能性はあり、中央構造線断層帯で地震が起きたら南海トラフも危ないかも…ってな感じでした。今のところ、大丈夫みたいですが。今後も注意したいです。

さて、地震の歴史の続きです。

880年=⑫

…出雲で地震。M7 by日本三大実録

この地震は震源が島根半島北東部と言われています。今回は鳥取中部だから、これも震源が過去とズレてる。地震の規模的には似ていますが、震源は違うみたいです。

887年=⑭

…仁和地震→これが南海トラフではないかと言われています。南海、東南海、東海地震がほぼ同時期に発生。津波堆積物からM9クラスだったとの説もあり。

M9と言えば、東日本大震災レベルということです。恐ろしいです…。

 

以上のことから、Twitterで回ってきた地震のツイート内容は過去の歴史にもとづき、今後を心配した内容であることがわかりました。

確かに西暦800年代と最近の大地震の起き方は順番が似ています。ちょっと怖いです。

一方で、完全に同じではないことや、ツイートでは省かれている大地震も起きていたと分かりました。黒字のところですね。Twitterは140字制限があるので書かなかったのかもしれませんけど(汗)。京都や兵庫でも800年代は大地震が起きていたみたいです。

 

今年の熊本地震、鳥取地震の流れを考えると、上記地図の⑩→⑫→⑬と地震が東に伝わっているように見えるのが気になります。地面がずれていったことと関係があるのでしょうか?西暦800年代の大地震は、地震が地震を呼び、⑭の南海トラフに結びついたのでしょうか?地震は物理的な力によって起こるので、地震が連鎖していく可能性は否定できません。

今、専門家の人たちも度重なる地震が南海トラフにつながるのかどうかを常に意識しながら、調査を進めています。

 

2.今は地殻変動が活発な時期だと火山と太陽が示している!東大も…

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西暦800年代の地震と現代に起こっている地震がとても似ていることは分かったんですが、これだけを根拠に、「順番的に次は南海トラフだ」と断言はできないと思ったので、他の年代の地震についても起きる順番に規則性があるのか調べてみました。

考察結果を単刀直入に言いますと、規則性は無いです。熊本の方に地震が起きたとき、必ず鳥取方面に地震が起きてきたかといえば、そんなことはない。鳥取方面に地震が起きたら、近畿の方に連鎖し南海トラフにつながっているのかというと、そんなこともない。だから、この次くる大地震が南海トラフだとは限りません。

しかし!日本各地で大きな地震が頻発する時は、南海トラフも過去に起きています。

今は地震に本当に注意した方がよい時期であり、近い将来、南海トラフが起きる可能性は高いと言えるんじゃないでしょうか。

 

歴史的に見ても、大地震が頻発している時代とそうでない時代があります。そして、今は頻発する時期…のような気がする

私は36年間生きてきて、今ほど日本人が地震に対して神経質になっている時代を知りません。時代を語るには私も若いのかもしれませんけど、明らかに10年前より日本人は地震を恐れているし、その脅威を身近に感じていると思う。

実際、大きな地震が最近多く発生していますよね。

これは気のせいじゃありません。その証拠に火山活動も活発化しているんです。

 

地震も火山の噴火も地殻変動によるもので、地震が多いときには火山も多く噴火することが知られています。逆もまたしかりです。

実は火山の噴火は昨年の後半から世界的に見ても異常に多くなっているそうです。

そのペース、平年の2倍。明らかに多いです。今年の6月の時点で、平年1年間の噴火数を超えました。

ほぼ同時期に異なる場所で、複数の火山が次々に噴火しています。それも、ほとんどが私たちが住んでいる日本が属する環太平洋造山帯(そんな用語あったね)で起きているとのこと!

熊本地震があった4月には、4/13からわずか1週間で7つの火山が噴火したそうで、全てが環太平洋造山帯にある火山でした。

5月に入ってからも環太平洋造山帯での火山の噴火が相次ぎ、5/1〜12日の間に24もの火山が噴火したそう。地球の長〜い歴史を考えれば、12日間なんてほんの一瞬だから同時多発と表現していいと思います。

地殻変動が活発になってきている…だから地震が多いのです。

地震が起こる確率について国は調査しているみたいですが、地殻変動が活発な時期とそうでない時期が周期的に巡ってくるとも限らない訳だし、昨日の鳥取地震は確率的に小さいところだったのに起きてしまったし(今後30年の間に震度6弱以上の地震が起きる確率は多く見積もっても数%の地域でした)、確率なんかアテにならないです。

火山の噴火が「地震に気をつけよ」と私たちに教えてくれているのではありませんか?

 

教えてくれるといえば、興味深い情報を2つ入手しました。

大きな地震は防ぎようがありませんが、被害を小さくする助けになるかもしれないので紹介してみます。

1.東大が発表!月の引力が巨大地震と関係する可能性

オカルトじゃありません。なんと、東大の井出哲教授らの研究チームが潮の満ち引きの原因となる月の引力が強く働く時に発生しやすくなるとの研究結果を英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版に発表しました。

巨大な地震が起きるか起きないかの一押しに、月の引力が関わっているのではないかとのこと。

ちなみにスマトラ沖地震や東日本大震災は月の引力が特に強く働く日に起きたのだそうです。

近い将来、月を観察して巨大地震の予測ができるようになるかもしれません。

というか、月のせいで大地震が起きるのだとしたら、月なんか要らないと思う人が増えそう。

 

2.地震回数と太陽の黒点数が相関する!?

「太陽の黒点の数が少ないと、大地震の回数が多くなる」という説があります。

黒点とは太陽の活動が弱くなった時にできる黒い点です。温度が低くなっているところで、太陽の「磁場」が影響して生じると考えられています。

黒点の数と地震の関係は科学的に実証された訳ではありませんが、科学的根拠がなくても、統計的なデータが示しているなら、それが根拠となるのだと思います。

まあ、見た感じデータ数が少なくてちょっと怪しいですが…

月の引力が地震に影響するなら、太陽の磁場も地球の地殻変動に影響しそうな感じがします(私の直感的な意見です)

太陽磁場が地球に影響することなんかないと主張する科学者たちもいるみたいですが、たとえ磁場が地球に影響を及ぼさなくても、太陽活動が弱くなること自体が地球の地殻変動に影響を及ぼすような気も…。

太陽の活動が弱くなることが地球の内圧に影響を及ぼし、マグマやプレートの流動性を変化させる気がするからです。

ちなみに、1996年〜現在は黒点がとても少ない太陽活動周期に入っています。黒点の少なさからも、大地震が多いことが言えるのでしょうか。

3.まとめ

やたら話が長くなってしまったんですが、今回のまとめです。

・Twitterで回ってきた西暦800年代の大地震と最近の日本の大地震の起き方は確かに似ている。

・大地震が発生する順番に規則性は無く、次に来る大地震が南海トラフだとは限らない。しかし、歴史的に見ても、火山活動や太陽黒点の数を見ても、今は地殻変動が活発で大きな地震が起きやすい時期。

・大地震が頻発した時期には南海トラフも起きる傾向がある。

となります。

大きな地震が起きた時は、直後は地震対策について一生懸命考えたり行動したりしますが、時間が経つとともに忘れたり、備蓄品のチェックをついつい怠ってしまいますよね。地震大国の住民として、いつ地震が起きても対応できるように習慣として避難所のチェックや家族間の連絡方法の確認、食料品の確認等を習慣の一つに取り入れたいと思います。

とりあえず、鳥取地震がこのまま収束してくれることを願って止みません。余震は大分減った感じがしているけど、どうなるのかな。皆さんもお気をつけ下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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