花粉症の薬物療法と手術療法、免疫療法の長所と短所

この記事は4分で読めます

Pocket
LINEで送る

こんにちは。ホシ姐です。

寒波のお陰で花粉症の症状が少し和らいでおります。ありがたや…。

花粉症に悩んでいる皆さんは、気温の変化が体調変化と密接に相関することを実感しておられることでしょう(笑)。

今日は花粉症治療にどんな選択肢があるのかと、それらの特徴についてのお話です。

本格的に飛散する前に万全の対策を取りましょうね!

 

 

1.花粉症とは

花粉症は、アレルギーの一種です。

本来無害な花粉を有害なものであると身体が誤認して、それを取り除こうとするために起こります。いわば、過剰な免疫反応の結果です。

花粉症は日本人の国民病とも言え、4人に1人の割合で患っていると言われます。

花粉症の4大症状は、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみです。

命に関わるような病気ではありませんが、呼吸が苦しかったり、集中できなかったり、イライラしたり、寝苦しかったりと生活の質を下げてしまう症状が患者さんを苦しめます。

 

 

2.治療について

花粉症は身体の免疫反応によって起こるものなので放っておいても治ることは殆どありません。特に日本人を悩ませているスギ花粉症の自然治癒率は低く、数%と言われています。

そこで耳鼻科で治療を受ける訳ですが、花粉症の治療には大きく分けて4つあります。

1.花粉を避ける

避けることが治療だなんて、変じゃないの?と思われるかもしれませんが、これが花粉症治療の大前提になります。花粉の飛散量と症状は深く関わっているんですね。天気予報で花粉の飛散予報をするのは、飛散量が多いですよと警鐘を鳴らしている訳です。

花粉の飛散自体は自然現象ですから制 御は難しく、取れる対策は人側の心がけになります。

 

①花粉情報に注意する。

②飛散の多い時期の外出を控える。

③飛散の多いときは窓、戸をしめておく。

④飛散の多いときは外出時にマスク、メガネを使う。

⑤表面がけばけばした毛織物などのコートの使用は避ける。

⑥帰宅時、衣服や髪をよく払い入室する。洗顔、うがいをし、鼻をかむ。

⑦こまめに掃除をする。

 

こんな風にして、花粉の体内 への侵入を防ぐように努め ることが大切です。視力が悪い人はこの時期コンタクトレンズよりメガネが良いそうですよ(目もかゆくてこすりますからね)。

花粉の侵入量が少ないと、症状も軽く済みます。

 

良いマスクしてますか?→花粉症に本当に効果のあるマスクの選び方。素材や形状について。

 

スポンサードリンク

 

 

2.薬物療法

薬の投与により、花粉症の4大症状である鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみを抑えます。

花粉症治療薬には飲み薬、目薬、点鼻薬があります。また薬の効き方によって抗ヒスタミン薬やステロイド、その他の抗アレルギー薬などに分類され、症状や重症度に応じて使い分けることになっています。

薬物療法は花粉が飛散している間ずっと飲み続ける必要があります。花粉は何ヶ月も飛散するので、かなり根気が必要ですね。

薬物療法の長所

・選択肢が幅広い。症状に応じて薬の使い分けができる。

・子供にも使用できる。

薬物療法の短所

・花粉が飛ぶ間服用し続けなければならない。

・薬の飲み忘れや使い忘れ。

・眠気の副作用。

 

薬物療法のより詳しい内容については、別の記事でお話します。

 

3.アレルゲン免疫療法

「毒を以て毒を制する」という言葉がありますが、その花粉バージョンになります(笑)。わざとアレルゲンを少しずつ投与して過敏反応を和らげる、というもの。

日本ではスギ花粉エキスを舌下に垂らして飲むシダトレンという薬があります。2014年に承認されたばかりの新しい薬です。

花粉エキス…どんな味がするんでしょうね?

私もかなり重症の花粉症なので、耳鼻科の医師にシダトレンのことを聞いたことがあるのですが、かなり長い期間、それも毎日しないといけないのだそうです。お腹に次女がいたタイミングだったので、結局やらなかったんですけどね。卒乳したら、前向きに考えてみようかな。

アレルゲン免疫療法の長所

・4大症状にまんべんなく効果が期待できる。

・効果持続期間が長い。しっかり効果が出るまで行えば、10年以上効くことも…。

アレルゲン免疫療法の短所

・治療期間が長い(1年以上は見た方が良さそう)。

・効果発現までの期間に個人差があり、長く続けても満足な効果が実感できない人もいる。

 

このお話も一応私の専門分野なので、また特集をくんでご紹介したいと思います。

 

スギ花粉のアレルゲン免疫療法についてもっとくわしく→花粉症最前線!シダトレンのメリットやデメリット、費用について

 

 

4.手術療法

①レーザー治療(粘膜焼灼術)

鼻の粘膜にレーザーを照射して焼き、アレルギー反応を起こしにくくする方法です。鼻の肥厚も取れるので、鼻づまりによる息苦しさが和らぎます。花粉症だけでなく、通年性のアレルギー鼻炎にも効果があります。花粉症に対して行う場合は花粉シーズンの数週間前に治療を終了しておくのが理想。

花粉症のシーズン中、症状がつらくて日常生活に支障がある場合や、お薬の服用を減らしたい方が対象となります。効果の長さは個人差があり、半年〜3年くらい。外来通院で受けることができ、保険もきく。私の通っている耳鼻科では施術費用は8000円位と言われました。

受験生に良さそう!花粉症の飲み薬は眠くなりやすいので。

レーザー照射の時、麻酔はしますが、ちょっとだけ痛みを感じることもあるようです。知り合いはダイレクトに肉の焼ける匂いがした、と言っておりました。自分の肉…(汗)。

レーザー治療の長所

・高い治療効果。治療を受けた人の9割前後が効果を実感できる。

• 外来診療で受けられる。

レーザー治療の短所

・効果持続期間にバラツキがあり、短め。

・粘膜が焼けることにより、鼻の役割の1つ、空気を湿らせる機能が失われる。結果、喉が乾燥しやすくなる。

 

②下鼻甲介粘膜切除術

腫れている粘膜を鼻内内視鏡で切り取って、空気の通り道を広げます。レーザーより効果が大きく、持続期間も長いのが特徴。全身麻酔下での施術となり、入院が必要です。入院期間は病院によりますが1泊2日〜1週間前後です。

下鼻甲介粘膜切除術の長所

・高い治療効果

・長い効果持続期間(数年〜)

下鼻甲介粘膜切除術の短所

・入院が必要。

・術後1週間は鼻にガーゼが詰まっている。

・術後数日間経ってからでないと入浴できない。

・治療費が高い(入院期間によります)

 

③トリクロール酢酸塗付法(鼻腔粘膜焼灼術)

鼻の中を麻酔した後、トリクロール酢酸を粘膜表面に塗布する方法です。費用は3000円くらい。少し鼻が薬品の刺激でヒリヒリするようです。

外来通院での施術で処置も短時間で済み、4大症状のうち特に鼻づまりに効果が高いと言われています。くしゃみや鼻水を抑える効果もあります。効果持続期間は半年〜1年程度です。

トリクロール酢酸塗付法の長所

・低コスト

・高い治療効果

•外来診療で受けられる。

トリクロール酢酸塗付法の短所

・効果持続期間が短い

 

手術療法にはそれぞれ長所・短所があります。長い人生を考えれば根本的な治療ができた方が良いかなとは思いますが、治療に何年もかかるとなると尻込みしてしまう人も多そうですね。

 

…ということで、花粉症の色んな治療法をご紹介しました。手術療法についてはまだ他にもあるみたいなんですが、よくある方法だけを書かせていただきました。

薬物療法から入院手術まで、本当に花粉症治療の選択肢は広いです!

どの方法を選ぶかは、症状や重症度だけでなく、どれ位花粉症治療に対して気合を入れられるかによっても、変わってきそうですね。

 

 

3.まとめ

今回は、花粉症の治療方法についてのお話でした。手術療法については、レーザーのポスターは耳鼻科によく貼ってあると思うんですが、実際に医師から勧められることってあまり無いですよね?

興味はあったけど、いつも話を聞けずにいた…という方のお役に立てたら嬉しいです。

さて、次回は花粉を避けるための生活上ポイントや薬物療法について、詳しくご紹介したいと思います!

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

妊婦さんが知っておきたい、花粉症治療法→妊娠で花粉症は悪化しやすい!薬に頼らず鼻づまりをとる方法について

 

sponsored link

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

気に入ったら是非フォローお願いします!

follow us in feedly
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。