花粉症最前線!シダトレンのメリットやデメリット、費用について

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こんにちは。ホシ姐です。

皆さんは花粉症持ちですか?

そろそろ花粉の季節。憂鬱ですよね。

花粉症の治療には薬物療法、手術療法、そしてアレルゲン免疫療法という新しい治療法があります。

新しい治療法…ってどんなことするの?

気になりませんか?

そこで今回は、薬剤師のホシ姐が、スギ花粉症のアレルゲン免疫療法薬「シダトレン」について、わかりやすくご説明します!

 

 

1.シダトレン舌下免疫療法について

1.シダトレンって?

シダトレンは2014年に薬価収載された、新しいスギ花粉症の治療薬です。

 

 

どこが新しいかと言うと、成分が「スギ花粉エキス」である点。

 

 

なんと、花粉症を花粉で治す薬なのです。

アレルゲンでアレルギーを治す方法をアレルゲン免疫療法といいます。

 

 

シダトレン舌下免疫療法は、スギ花粉エキスを舌下に垂らしてから飲み込む、というアレルゲン免疫療法です。

そんなことして大丈夫なの!?と花粉症の人は心配になるかもしれません。症状が悪化したり、アナフィラキシーショックが起きたらとても困ります。

 

確かに、すでにアレルギーが起きている人に対してアレルゲンを投与する訳ですから、副作用が絶対出ないとは言い切れませんが、シダトレンは少量から投与を始め、身体がアレルゲンに慣れるペースに合わせて徐々に投与量を増やしていくので、重い副作用がでることは殆どないと言われています。

 

舌下免疫療法は、欧米で既に多くの成果を上げ、国際的にも注目されている新しい花粉症の治療法です。

 

 

2.メリット

どうして今舌下免疫療法が注目されているのでしょうか?従来の花粉症治療は薬物療法と手術療法の2つでしたが、薬物療法は対症療法、手術療法は効果持続期間が短く、目のかゆみが抑えられない、鼻の空気保湿機能が失われるなどの欠点がありました。入院が必要になる手術もありましたよね?

シダトレンは花粉に対して過剰に反応してしまう体質そのものを変えていくので、こんな効果が期待できます。

 

・アレルギー症状を長期間抑えたり、治すことが期待できる。

・花粉症4大症状である、鼻づまり、くしゃみ、鼻水、目のかゆみに満遍なく効果が期待できる。

 

これらに加えて、シダトレン舌下免疫療法は、

・自宅で出来る。

・重い副作用が起こりにくい。

などのメリットがあります。

 

つまり、効果の高さと長さ、簡便性、安全性がシダトレンのメリットです。

 

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3.デメリット

シダトレン残念ながらデメリットもあります。上手い話ばかりではないのですよ。

・治療期間が長い(3〜5年)

・すべての人に効くわけではない

・こまめに通院が必要

・別に安くない

 

新しい花粉症治療法!と聞いてテンションが上がっていた人はがっかりしたかもしれませんが、まず根気とマメさがなければ舌下免疫療法は続けられません。

何年間も毎日スギ花粉エキスを飲むのです。そして、何年もコツコツ続けたとしても、効果が出ない人には出ません。

承認されて間もない薬なのでデータは少ないですが、今のところおよそ70〜80%の人が「症状がほぼ改善または一部改善」、20%の人が無効のようです。

 

2割無効って、結構な確率ですよね…。

 

さて、気になるのは費用です。

シダトレンは、開始から2週間は少しずつ花粉エキスの量を増やしていきます。

1週間目に使用するシダトレン薬価…421円

2週間目に使用するシダトレン薬価…1006.6円

3週間目以降のシダトレン薬価…毎日100.8円

となっています。なので、開始月は薬価ベースで3.000円くらい。3割負担で1.000弱ってとこです。

2ヶ月目以降は毎日100.8円なので、これも1月3.000円くらい。3割負担で1.000円弱です。

 

ただ、これは薬の値段。通院の際にかかる診察料、処置料、薬局の調剤料なんかがこれに追加でかかります。

そして、治療に3〜5年!

うーん、かなりのKIAIが必要とみました。

 

 

3.処方の流れと注意点

シダトレンはいきなり処方してもらえる訳ではありません。注意点と処方の流れを確認してみましょう!

①登録医しか処方できない。

シダトレンは、新しい花粉症治療法で且つアレルゲン投与による副作用も完全には否定できないため、処方できる医師は所定の講習を受けた登録医に限られています。シダトレンを処方してもらえるかは、かかりつけ医に尋ねましょう。取り扱いがなければ、鳥居医薬品のホームページで検索するか、別の病院を紹介してもらうようにします。

 

②スギ花粉症の確定診断が必要。

シダトレンはスギ花粉症にしか適応がないので、治療開始前に皮膚反応テストまた は特異的 IgE 抗体検査を行い、スギ花粉症の確定 診断を行わないといけないことになっています。

皮膚反応テストは、既に抗アレルギー薬を服用している患者さんの場合反応が弱いことがあるので、血液検査によって確定診断をする医療機関が多いようです。

 

③治療開始はオフシーズンでないといけない。

花粉飛散時期は花粉に対して過敏になっている場合が多いので、副作用のリスクを考慮し、シダトレン開始はスギ花粉オフシーズンと決まっています。

 

④12歳以上でないと、受けられない。

12歳未満の小児には使用経験がなく、安全性が確かめられていません。

また、65歳以上の高齢者にも使用経験がなく、安全性がはっきりとしていません。でも、体力があってスギ花粉に困っている高齢者には処方されることもあるようです。

 

⑤処方の流れ

デメリットのところに書きましたが、シダトレンによる治療はこまめな通院が必要です。まずスギ花粉症の血液検査をして、後日確定診断があった上でシダトレン処方となります。

新薬は発売から1年は2週間分しか出すことが出来ないという規定があります。シダトレンは2014年発売なので、決まり上は初回処方時から1ヶ月分出すことも出来ますが、実際はいきなり1ヶ月出す病院は少ないのではないかと思います。

1週間目、2週間目、3週間目以降でシダトレンの使用量が違いますし、副作用が起きていないか、正しく使えているか医師も気になるからです。

 

 

4.シダトレンが向く人、向かない人

シダトレンは効けば高い効果と持続性のある魅力的な薬ですが、向いている人と向いていない人がいます。

 

①シダトレンが向いている人

・スギ花粉のみにアレルギーを示す人

・継続力があり、マメに通院できる人

・スギ花粉症の症状が重い人、薬を減らしたい人

・薬物療法だと眠くなる人

 

②シダトレンが向いていない人

・スギ花粉以外のアレルギー性鼻炎も併発している人

・マメに通院できない人、薬をよく飲み忘れる人

・喘息のある人

・悪性腫瘍や免疫疾患のある人

・妊婦、授乳婦

 

他の花粉やハウスダストなどのアレルギー性鼻炎がある人は、スギ花粉症だけ治療しても症状は収まらない可能性が高いです。

妊婦さん、授乳婦さんも安全性が確かめられていません。花粉に反応して放出されるヒスタミンには子宮収縮作用があるらしい。

 

 

5.他の花粉症治療法と併用できる?

シダトレンに即効性がないことは既にお伝えした通りです。そこで気になるのが、じゃあシダトレンが効くまで他の花粉症治療法を併用していいかどうか?ですよね。

 

結論をズバリ申し上げます。

 

基本的にできる!

 

ただし、免疫抑制効果のあるステロイド薬(耳鼻科で多く使われるのはセレスタミン)は併用できません。禁忌ではないですが、シダトレンが効く仕組みを考えると使わないと言うべきか。

免疫を抑制してしまうと、シダトレンの効果が得られない可能性があります。

 

 

6.最後に副作用を教えて!

やっぱり気になる副作用。

頻度の比較的多いものをご紹介します。

シダトレンの副作用として多く見られたのは、

口内炎、舌下腫脹 、 咽喉頭そう痒感 、口腔内腫脹、 耳そう痒感 、頭痛などです。

これは承認時の報告なので、市販後調査でまた随時データが上がってくると思われます。

舌下免疫療法では今のところアナフィラキシーショックは報告されていないみたいです。

 

 

2.まとめ

今回は花粉症治療法の最前線と題しまして、シダトレンのご紹介をしました。

やってみたい!という方はいらしたでしょうか?

思ったより大変そうと思われた方の方が多いかな…?

毎年毎年本当に大変な思いをしている重症の方は、少しでも改善する見込みがあるのならやってみたと思われるかな…?

今後の参考にしてもらえたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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