子供が薬を飲む時間に寝ている、飲み忘れや食欲が無い時の対処法

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こんにちは!ホシ姐です。

最近、真面目に健康シリーズの記事を書いております。

たまには薬剤師らしいところを見せなきゃ!

ただの食いしん坊、ただのお出かけ好きではございません。

本来は真面目なコメディカルです(コメディアンじゃないよ。)

さて、これからもどんどん健康シリーズを書いていこうと意気込んでいるんですが、今回は子供の薬の飲ませ方、タイミング編をお送りしようと思います。

 

 

1.用法・用量の考え方

薬は飲み方が決まっています。

毎食後とか、朝夕食後とか、夕食後とか…食前の場合もありますね!

なぜ飲み方が決まっているのか、考えたことはございますか?理由が分かると、飲む時間がずれた時の対処法が覚えやすいですよ。

 

1.1日○回と決まっている理由

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(手書きですみません…)

 

薬を飲むと、腸から吸収されて、薬の血中濃度がグンと上がります。すべり台の形をイメージしてみてください。

 

上図の矢印のところが薬を飲んだところです。飲むと、ちょうどすべり台の階段のようにグンと血中濃度があがります、図でいう①のところです。最高血中濃度が、滑り台のてっぺん②ですね。

時間が経つと薬は少しずつ代謝されて、血中濃度は徐々に下がっていきます。これがすべり台のすべるところ、③です。

そして最終的には薬を飲む前の血中濃度に戻ります、すべり終わって着地したところになります。

 

薬を1回飲んだ時の血中濃度は、まさにすべり台なんです!

 

薬の効果は血中濃度と深く関わっています。血中濃度が一定の高さより小さくなると、効果が期待できなくなります。

例えば、1日3回飲む薬は、血中濃度が高い状態をなるべく長く保つことが必要な薬です。なので、こまめに飲んで血中濃度を維持します。

 

2.食後や食前と決まっている理由

飲むタイミングが食前や食後、食間などと決まっているのは、次の理由からです。

①胃の中に食べ物が入っている時と入っていない時で薬の吸収速度が違ってくるから

②空腹時に飲むと胃が荒れることがあるから

 

胃が荒れる副作用のある薬として代表的なものには解熱鎮痛剤があります。

子供に処方される解熱鎮痛剤、アセトアミノフェンには胃粘膜障害の副作用はほとんどありません。飲んだ人と飲まない人で副作用の頻度が変わらないと言われています。

 

なので、ここでは①の吸収のことだけ考えることにします。

 

一般的に、空腹時に薬を飲むと吸収がとても早いです。血中濃度は食後に飲む時に比べて速やかに、それも高く上がります。その分、血中濃度が下がりきる時間も早くなります。このことを利用して、薬の吸収が悪い薬なんかは食前に飲むことが多いです。

食後に飲む薬は、お腹に食べ物があっても吸収が良い薬です。胃の中の食べ物と混ざって少しずつ腸へ移行するので、血中濃度の上がり方は空腹時より緩やか。そして、下がり方も少し緩やかになります。

薬の効果は、血中濃度の高さや、高さを維持する時間の長さで決まります。そして薬の用法は、望ましい効果が得られやすい飲み方ということになります。

 

 

2.飲ませる時間がズレたり、ご飯が食べられない時はどうするのか?

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子供の体調が悪いと普段の生活リズムと違った過ごし方になることも多いと思います。

 

例えば、

①食欲がなくて、ご飯をほとんど食べない

②いつもごはんを食べる時間に寝入っている

など。

また、③うっかり飲ませ忘れた!

という場合もあります。

 

こんな時の対処法を見ていきましょう。

 

①の場合…

ご飯も食べられないくらい調子が悪いのですから、薬は飲んだ方が良いです。

子供の薬の場合、食前に飲むか食後に飲むかは吸収の観点から決まっていることが殆どです。風邪や中耳炎に出される薬など子供がかかりやすい病気の薬には、吸収のされ方が少し違っても、副作用にすぐ繋がることはあまりないと考えてください。まずは治癒を助けるために薬を飲ませることを優先してください。

 

②の場合…

基本的には無理に起こしたりせず、起きた時に飲ませてください。数時間ごとに目を覚ますタイミングがあると思うので、その時に飲ませるようにします。

1日3回の薬なら4〜6時間の間隔で3回飲めれば良いですし、1日2回の薬は10〜14時間くらいの間隔で、1日1回の薬は20〜24時間位の間隔で、1日あたりの服用回数を可能な限り守って飲ませてください。

くれぐれも、1日あたりに飲ませる回数は決められた用法以上にしないでくださいね。

 

③の場合…

飲ませ忘れた場合は、気づいた時にできるだけ早く飲ませることを基本とします。気づくのが遅れて次の服用時間が迫っている時は、1回服用を飛ばすか、すぐに飲んで次の服用時間をずらします。

翌日の服用からは、いつもの時間に戻すようにしてください。

忘れたからと言って1度に2回分飲むのは止めましょう。

 

3.まとめ

今回は子供の薬の飲ませ方、タイミング編をお送りしました。

この内容は子供に限らず、大人にも使える考え方なので覚えておくと便利です。

もちろん、疑問や心配なことがあったら自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師に確認してから飲んでくださいね。

今後の参考にしてもらえたら嬉しいです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

 

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