
真庭が誇る桜の大木と言えば、醍醐桜です。
先日実は宇宙に種が飛んで戻って来ていたというお話をしました。
アズマビガンという種類で、樹齢1000年だそうです!
すごいと思いませんか?
一体桜って何年生きられるものなんでしょう?
そして、岡山には他に桜の大木はないのかな〜?
調べてみると、他にも桜の大木がありました!
今回は醍醐桜以外の真庭にある桜の大木「岩井畝の大桜」と日本の桜の大木についてのご紹介です。
1.岩井畝の大桜
引用元:おかやま旅ネット
山間部の小さな集落の一角にひっそりとたたずむアズマヒガンの名木です。
推定樹齢は800年。
樹高14.0m、根回り6.5m、枝張り東西20.5m、南北23.0mの大きさで、醍醐桜と並び真庭を代表する桜の大木として知られています。
平家の落ち武者である辻権守正信という人が京都から持ち帰って植えたといわれているそうな。
戦いに敗れて京都を離れることになったけど、名残惜しくて、せめてこの花をみて心を慰めようと持ち帰ったものなんでしょう。
ちなみに、平家の落人伝説は全国各地にあるみたいなんですけれども、岡山では久米南町全間に隠れ里伝説があるみたいです。
真庭は久米南町とはちょっと離れていますが、岡山県には出雲街道も通っていますし、落武者の1人や2人真庭市に住み着いても不思議はないですね(^.^)
さて、岩井畝の大桜は醍醐桜と同じアズマヒガンであります。
野生の桜の一種で、別名エドヒガン、ヒガンザクラ、ウバヒガンとも呼ばれます。
日本が大好きなソメイヨシノはアズマヒガンとオオシマザクラの交配種になります。言われてみると、確かに花の雰囲気が似ていますね。
引用元:みんなの花図鑑
アズマヒガンはソメイヨシノより開花がやや早く、ヒガンのあたりに咲くのでこの名がつきました。ガクの下部が壺のようにぷっくりと丸く膨らむのが特徴だそうです。
ソメイヨシノは平均寿命60年ほどと言われますが、アズマヒガンはとても長寿。
1000年を超えるものも日本各地にあります。
岩井畝の大桜がこんなに長生きして有名になろうとは持ち込んだ辻権守さんも想像だにしなかったでしょうが、無事に1000歳を迎えられるよう、そしてこれからも時代を超えて沢山の人達に楽しんでもらえるよう、大切に見守っていきたいですね。
例年の見頃は4月上旬〜中旬にかけて。
2016年は醍醐桜より岩井畝の大桜の方が開花が遅れているようです。4/4の時点でまだ三分といったところ。
第二週週末あたりが見頃になるのかな…と思います。
開花についての詳細情報はコチラです。
岩井畝の大桜
住所:岡山県真庭市岩井畝394
ライトアップ:五分咲き以降、日没〜21時まで。
駐車場:20台
アクセス:中国自動車道 北房ICから車で約35分。
JR姫新線「中国勝山駅」からタクシーで約25分
こちらの桜名所も言い伝えが面白くてオススメです→茅部神社の伝承とお花見情報 蒜山は神様の住むところだった!?
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2.日本の三大巨桜を紹介します!
醍醐桜は樹齢1000年の大変有名なアズマヒガンの大木ですけれども、日本にはそれに並ぶご長寿桜、その上を行くスーパーご長寿桜があるので、ご紹介します。
1.山高神代桜
引用元:ほくとナビ
山梨県北杜市実相寺にあるアズマヒガンの老木です。
樹齢はなんと、2000年!国の天然記念物であります。
どうですか…樹形といい幹の色といい、普通の桜の木とは随分雰囲気が違いますね。
上より横に広がっている感じで、包み込まれるような…。
この木は、ヤマトタケルが植えたという伝説や、鎌倉時代に日蓮が木が弱っているのを見て祈願したところ蘇ったという伝説が残っています。
根周りは13.5メートル!大きいです。
有名な桜の老木に共通して言えることは、下から枝を支えられて折れないようにしてる点。
お年寄りが使う杖みたいだなと思います。
この木の種は醍醐桜と一緒に宇宙ステーション「きぼう」で8ヶ月間無重力体験して無事帰還しております。
2.根尾谷の淡墨桜
引用元:本巣市HP
岐阜県本巣市にあるアズマヒガンの老木で、継体天皇が植えられたという伝説があります。
推定樹齢は1500年!
岩井畝の桜の倍近いお年を召しております。
その大きさは樹高16.3メートル、根周り9.9メートル、枝張りは東西26.7メートル、南北20.2メートル。
近年はかなり弱ってきているようで、幹の中の空洞化が進んでいるそう。
ご覧の通り、沢山支えがされています。
枝が広がるように上へ伸びていて樹形がとても美しいです。
この木の子孫も醍醐桜と一緒に宇宙に飛びました!
3.三春滝桜
引用元:Wikipedia
福島県田村郡三春町にあるベニシダレの老木です。
これだけ、他の巨桜と種類が違いますね~。
岡山でも後楽園でベニシダレ桜を見ることができますが、こんなに大きくなるものだとは知らなかった!
推定樹齢は1000年超。国の天然記念物です。
誰が植えたのかはわからないようであります。
大きさは樹高12メートル、根周り11メートル、枝張り東西22メートル、南北18メートルだそうです。
花見客と比較すると巨大さがよくわかります。そして、何ともまあ佇まいの美しいこと!
近くで見たらすごい迫力なんでしょうけれども、写真で見た限りではとても優雅であります。
震災で小さい枝が少し折れたみたいですが、木は無事。本当に良かった!
…ということで、日本三大巨桜をご紹介しました。
素晴らしかったですねえ…。死ぬまでに一度見てみたいです(笑)。
この他に日本5大桜というのがあり、上記3本に、
・石戸蒲ザクラ(埼玉県北本市)
推定樹齢800年以上の蒲ザクラ。国の天然記念物。
樹高は14 m、根回り7.4 m
・狩宿の下馬桜(静岡県富士宮市)
推定樹齢800年超の国内最古のヤマザクラ。
が加わります。
樹齢から行くと、岩井畝の大桜や醍醐桜は上記2本に匹敵しますが、種類が違います。
アズマヒガンはスーパーご長寿桜が2本あるので、それを超えて長生きして頂かないといけませんな。
ということで、話が長くなりましたが、今回は岩井畝の大桜のご紹介でした!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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