鏡餅はいつまで飾る?飾り方と縁起物に込められた意味とは。

この記事は6分で読めます

Pocket
LINEで送る

 

こんにちは。ホシ姐です。

早いもので新年も約半月が経とうとしています。年末年始の慌ただしい雰囲気やお祭り気分も少しずつ落ち着いて、何気ない生活、規則的で平静な日常に戻りつつあるなと感じる今日この頃。

お正月の終わりを告げる行事ごと、皆さんはもう済みましたか?

今日は鏡開きについてお話ししますね。

 

もくじ

  1. 鏡餅について
    1. 鏡餅の意味とは?…見た目はシンプルだが複雑な事情を抱えていた!
    2. 正しい鏡餅の飾り方…縁起物でドレスアップ!
  2. 供物の意味に付いて…餅以外の供物にはどんな意味が隠されているのか!?
  3. 鏡餅はいつからいつまで飾るのか?…あなたの住んでいる地方はどちらですか?
  4. まとめ

 

1.鏡餅について

2151800806_182f2fbb4b_m

(できたての鏡餅はツヤツヤしている!)

1.鏡餅の意味とは?

鏡餅はお正月に各家庭に福をもたらすために降りてくる、年神様にお供えするお餅です。

年神様は一年を守護する神様とも、家を守るご先祖様の霊とも、五穀豊穣をもたらす穀物の神様とも言われます。年神様はお正月の間は山から下界に降りてきて門松に宿ります。

 

お餅は昔のご馳走であり、田んぼの豊かな実りのたまものです。一方で、鏡は三種の神器の1つであり、古来より神事に欠かせないものでした。昔の鏡はどれも丸い形をしていたことから、丸く成形して鏡に似せ、神様へお供えする餅を鏡餅と呼ぶようになったとされています。

また、鏡は一年を鑑みる(かんがみる)の語呂合わせでもありました。

更には、丸く形の餅を重ねるのには夫婦円満への願いが込められているとも言われています。

これは丸い餅は角が立たない餅は長持ち、2つ重ねるのは「共に年を重ねる」の意味です(角が立たないは丸餅文化の考え方ですね!)

 

すなわち、鏡餅をお供えすることは

 

「今年は大変お世話になりました。新年も無事に過ごせますようにどうかお願いします。」

 

という年神さまへの気持ちと、

 

家内安全・健康長寿への願いの表れということになります。

 

すごい!鏡餅は内容てんこ盛りでした(笑)。

きっと、最初は年神様への供物としての意味しかなかった鏡餅に、語呂合わせ好きな日本の人々の新年への期待と願いがどんどん付け加えられていったのでしょう。面白いですね!

 

 

2.鏡餅の飾り方

地域によって様々あるようなので、今回は一般的な飾り方の説明をします。

最初に三宝という供物用の台に半紙を敷き、その上に裏白(ウラジロ、シダ植物の一種)を載せて、大小2つの餅を重ねます。餅は2つとも白いものを用意するところもあれば、おめでたい紅白餅とするところもあるようです。大小2つの平べったい丸餅の上にダイダイを載せます。

その上に串柿干しするめ昆布などを飾ります。

 

 

2.供物の意味について

スポンサードリンク

 

鏡餅を供える意味については先程お話ししましたが、それ以外の供物の意味はどうなんでしょうか?調べてみました。

 

•裏白…葉っぱの裏が白く、左右対になって葉が生えている=夫婦共に白髪が生えるまで長生きしますようにとの意味があるとされる。でも詳細は不明。

 

不明と言われると、気になるのが人情です。

どうやらこの植物は山の幸なんかを運ぶときにも下に敷いて用いられるらしいんですよ。これをヒントにちょっと考えてみましょう!

 

ホシ姐の考えはこうです。

 

①年神様は普段山に住む神様なので昔の人はこの植物に供物を載せる事が、年神様への供物のしるしと考えていた。

②昔の人はこの植物に食べ物を長持ちさせる抗菌効果を認めていた。

③葉っぱの数がとても多いので子孫繁栄を連想させるおめでたいものだった。

 

③は七草粥の春の七草を調べた時の知識を引用してみました。確かそんな草がありましたよね!?

 

なんて言う草でしたっけ?と思う方はこちらの記事も合わせてご覧ください→春の七草に見る日本人らしさとは?それぞれの草に意味があった!

 

 

tangerine-mandarin-citrus-fruit-ripe-juicy

(載せるのはミカンでもいいですか?)

 

•ダイダイ…橙(だいだい)には3つの意味があります。

①「子孫が代々繁栄しますように」の語呂合わせ。

②ダイダイは一度実を結ぶと、落ちないことから「長寿への願い」。

③三種の神器の1つ「勾玉」に見立てている。

 

うーん、1つ目と2つ目の意味を踏まえると温州ミカンではダメみたいです(笑)。

 

 

•串柿…三種の神器のの1つ、「剣」に見立てています。また、柿は長寿の木、「嘉来」、「福をカキ集める」という意味合いもあります。

柿の数にも語呂合わせがあり、例えばこのように2-6-2で柿を串にさすと、

 

nikoniko

(引用元:四郷串柿部会オフィシャルHP

 

「いつもニコニコ(2個2個)仲むつ(中6つ)まじく、共に白髪(白い粉)の生えるまで。」という意味みなるそうです。

 

干し柿は日持ちする保存食で、糖分が析出して白く粉をふきますから、末長い夫婦円満を指す縁起ものと考えられたのでしょう。

 

同様にして1-3-1でさすと、

「ひとりひとり(1個1個)が、皆(3個)しあわせに。」という意味になります。

 

なんだか、聞いただけで心が温まるのは私だけでしょうか(笑)?

 

更にはもう一つ。

干し柿は渋柿を天日に干すことで、時間をかけて作るものであり、最終的には甘くて美味しい食べ物になります。このことから「コツコツ努力をすれば弱点を克服して長所を作りだすことが出来る」という意味まで込められているのだとか!

 

面白い!奥深いです!

 

身近な物を考え方一つ、工夫一つで幸せと結びつけるという考え方は、現代人には無い気がします。どちらかと言うと、今無いものを新たに獲得することに価値を見出す傾向にあるような。比較的新しく出来た文化で語呂合わせや意味づけがまだまだ不十分な行事、ないかしら(笑)。現代でも何かそういったものに新たな意味付けをしてみるのも、面白いかもしれません。

 

2044600095_90c406a098_m

(美味しくなーれ。)

 

•スルメ…スルメを飾るのにもいくつかの意味が込められています。

①噛めば噛むほど味が出る夫婦円満の縁起物である。

②漢字で寿留女と当て字をし、子沢山と子孫繁栄を願った。

③室町時代にお金のことを「お足」と呼ぶ風潮があり、足の数が多いスルメを商売繁盛の縁起物とした。

④スルメは日持ちが良いので「末長い幸せ」の縁起物とした。

 

などなど。

スルメは「お金をする」を連想させることから敢えて「アタリメ」と呼ぶ文化がある一方で、子孫繁栄を願って「寿留女」と当てる文化があるということになります。

うーん、奥が深いのやら浅いのやら(笑)。どっちがめでたいのかはその人たちの価値観次第という感じがいたします。

 

 

•昆布…いよいよ最後です!コンブにはこんな意味があります。

①コンブは日持ちするので、健康長寿の縁起物である。

②ヨロコブの縁起物である。

③子生(こぶ)と当てて、子孫繁栄の縁起物である。

 

なるほどー。昆布は確かおせち料理やお食いそめにもヨロコンブとして登場しますよね!

今回調べた範囲ではわからなかったのですが、使うと味わい深くなる点から、夫婦円満につながる縁起物とされた可能性もあると思います!

 

もともと鏡餅とその縁起物はお正月の間ずーっと飾っておくものなので、日持ちするものが適していました。それと健康長寿とを重ね見るとは、考えた人は実に上手いです!

 

お食い初めの縁起物に関する記事もありますよ→お食い初めはいつ行う?しきたりとメニューの意味について

 

 

3.鏡餅はいつからいつまで飾るのか?

 

109362855_a7dd8016ac_m

(わお!美味しそう)

 

1.飾る日はいつがいい?

鏡餅を飾るのは12月28日が最適とされる事が多いです。これは「八」が末広がりで日本では良い数字とされているからです。

12月29日は、日本では「九」が苦しむにつながるので演技が悪いとされ、避けるべきとされています。考え方がちょっと小学生チックですね(笑)。

12月30日はキリの良い数字なので悪くないです。28日に飾れなかった場合はこの日にすると良いでしょう。

12月31日は「誠意に欠ける」とか「葬儀の飾り方を連想する」などの理由により避けるべきとされています。

 

鏡餅は一度飾ったら、年神様が降りてきている松の内は飾ったままにしておきましょう。

 

2.下げる日はいつがいい?

すなわち鏡開きの日であります。「開く」は末広がりを連想させる、縁起物の良い表現として使われているのですよ。

 

鏡餅を下げる日(正月の終わりの行事です)は、地域によって様々です。

 

なぜか?

昔は小正月である15日までを松の内と言い、鏡開きは全国的に20日に行われていました。

しかし、将軍徳川家光が慶応4年4月20日に没すると、20日を忌むべき日だとの考えが広がり、以降関東では鏡開きは1月11日に行うようになりました(なぜ11日なのかは不明ですが、没年翌年の正月11日は大安だったようです)。

 

※1/11追記…武家社会では11日に具足開きという習わしがあり、鏡開きの日程もそれに合わせたという話があります。

 

この経緯が正確に伝わらなかった関西では、鏡開きを従来通り15日に行う風習が残っています。

 

さて、鏡開きを11日に前倒ししてしまうと、今度は松の内は15日までという前提に不都合が出てきます。

松の内は年神様が家々に降りている期間なので、年神様がまだいらっしゃるのに供物であるお餅を下げてしまうことになるからです。そこで、関東では松の内自体も前倒しして、1月7日までということになりました。

 

そんな…。

 

人の都合で神様に「早くお帰りください〜!」みたいなことしちゃっていいんだろうか?と個人的には思いますが…。

それだけ関東では徳川家の力が絶大だったということでしょう。

 

鏡開きのやり方ですが、お正月の間はずっと飾っていたお餅はカチカチになっています。また、餅を切るという行為が切腹を連想させることから、鏡開きは手や木槌で割るのが作法です。これも武家社会の発想ですね。

 

割った餅はお雑煮やお汁粉にして頂きます。

 

…ということで、松の内が7日までの地域は鏡開きは11日。松の内が15日までの地域は20日が正しいようですよ。

 

 

4.まとめ

5314076451_9d5c28a061_m

(進化を遂げた?鏡餅。この水引はなんだろう)

鏡餅は思った以上に沢山の意味や人々の期待を背負っていましたね。

私も調べるうちに、伝統文化というものは歴史と共にその時代の人々の価値観に沿った解釈や願いが加わって変化してきたものなんだな〜ということが分かってきました。

今の時代の鏡餅はプラケースに入って乾燥しないようになっており、ダイダイに至ってはプラ印刷で描かれている場合すらあります。三宝やスルメ、昆布、干し柿、裏白に至っては省略です(汗)。

今回の記事を書くまで、私はそんな現代の鏡餅の在り方に疑問を抱いていませんでした。

 

でも、これってなんだかまずい気がします。

便利なのは結構なんですが、そんなことをしていると、鏡餅が本来の意味を失ってただの形、商用として利用される対象に成り下がってしまうのではと思いましたよ。

皆さんはどう思われましたか?

 

お正月シリーズは雑学てんこ盛りです。その1→とんど焼きの由来や意味と岡山市内にある神社のとんど祭り日程

初詣に行っていない方は是非見てください。その3→初詣は何日までに行くべき?由来や作法についてもチェック!

昔は大晦日に豆をまいていたそうです→節分と豆まきの意味と由来とは?地域によって豆が違う!

sponsored link

関連記事

    • Silk Rord
    • 2017年 1月9日

    拝読させて頂きました
    備中地方でも概ね同様に聞き伝わっています
    この十五日に氏神様で、とんど焼きを計画していますが、世間では如何なものかと思い調べました。
    定年リタイヤ者ですが、とんど焼きをするのは初めてです
    お天気が気になりますが、年末に造った門松を燃やしながら豚汁でも頂きたいと思っています
    ありがとうございました。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

気に入ったら是非フォローお願いします!

follow us in feedly
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。