節分に鬼の苦手なものを飾って邪気払いする風習、柊鰯とは?

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こんにちは。最近節分に造詣を深めているホシ姐です(自分で言うな)。

今日スーパーに行ったらもう節分豆とお面がおいてあって、日本人は気が早いなあと思いました(笑)。

お正月は明日まで(小正月、1月15日)なので、まだ終わってないんですけどねー?節分には半月以上ありますよ。

まあ、かくいう私も半月以上早く節分のこと考えながらこの記事書いているんですけどね(笑)。

 

さて、前回ログで恵方巻は元々大阪のローカル文化だったという話をしましたが、今回はその続編として「柊鰯(ひいらぎいわし)」のことを書いてみます。

(アイチャッチ画像はみのるのフォトブログさんから引用させていただきました。ありがとうございます!)

 

1.柊鰯とは何か?

日本の一部地域には節分に鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺したものを玄関に飾る風習があります。

「柊鰯」、「焼嗅(やいかがし)」「柊刺し(ひいらぎさし)」などと呼ばれるこの風習は、邪気が生じる節分の日に門戸に飾ることで邪気を払う、すなわち魔除けとして伝わるも

のです。

 

またまた、そんなローカルネタを出してくる!?

 

 

と思われるかも知れませんが、案外ローカルでは無いです。

2015年にアサヒホールディングスがインターネットで節分に関する風習について、20歳以上の男女761名に対し下記のようなアンケートを実施しました。

 

質問「豆まき以外に行う節分の風習はありますか?」

解答

1.歳の数だけ豆を食べる43.6%

2.恵方向いて「太巻き。かぶり」をする36.9%

3 .イワシを食べる15.2%

4.歳の数+1個、豆を食べる10.2%

5.大樹の枝にイワシの頭を指し、魔除けとして玄関に飾る10.0%

引用元:ハピ研 毎週アンケート

 

なんと、節分に鰯を食べる、柊鰯をすると回答した人が結構な割合でいたのです。

 

東北出身の私は見たことも聞いたことも無かったので、この結果にはかなりビックリしました。

 

確かに冬季は鰯がよく出回ります。

私もさっきスーパーで見てきましたとも(真鰯がピカピカしてて美味しそうでした…)。

でも、魚の頭を枝に刺して玄関にぶら下げるなんて、ちょっと悪趣味のような気がします。

どうしてそんな風習ができたのでしょうね…。

 

2.柊鰯の歴史

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柊鰯の歴史はとても古いです。

 

平安時代の書「土佐日記」のお正月の描写にはこんな一節があります。

こへのかどのしりくべなはのなよしのかしらひひらぎらいかにぞとぞいひあへなる

(小家の門の端出之縄の鯔の頭、柊らいかにぞ。とぞいひあへなる)

引用元:柊鰯

※鯔=ボラのこと。

 

平安時代においては、家の門戸に鰯ではなくボラと柊を掲げる習慣があったようです。

これがいつの間に鰯に変わって「柊鰯」の文化ができました。

江戸時代の文献には、節分の風習として柊鰯の記述があり、広く一般に普及していたことが伺えます。俳句の世界でも、「柊」と「鰯挿す」は冬の季語になっているそうですよ。

 

いつボラが鰯になったのか、どうしてボラが鰯に取って代わったのか、その経緯については定かではありません。

ボラは出世魚であり、冬には脂肪がのって美味しい魚ですが、いかんせん高級なので庶民の手には届きにくかったのかもしれませんね。

 

そういえば、ことわざに「鰯の頭も信心から 」というのがあります。

鰯の頭ように本来なら捨てられる、とてもつまらないものでも、信仰の対象となれば有り難いと思われるようになるという意味です。

人の信仰心の不思議を揶揄したものであり、何かを信じている人に対して皮肉を言ったりからかう時に使います。

 

このことわざはもしかすると、伝統に則ってボラを門戸に掲げていたお金持ちが、ボラの代わりに鰯を飾る庶民を見て馬鹿にした時にできた言葉かもしれません。

 

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(鰯は群れるので、一度にガッポリ穫れて安価)

 

3.鰯と柊で邪気が払える理由とは?

さて、ここからはどうして鰯と柊で邪気払いができることになったのかお話ししていきたいと思います。

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(柊鰯と書いて、ALSOK!と読む)

1.鬼の苦手なものでダブル攻撃

柊鰯を別名「焼嗅(やいかがし)」と言いますが、これは鰯を焼いた匂いを鬼に嗅がせるという意味です。

鬼は焼いた鰯の匂いが嫌いなので、鰯の頭を門戸に下げておくと鬼が寄り付かないと言われます。

柊は鋭いトゲのある植物で、古くから邪気の侵入を防ぐ、泥棒の侵入を防ぐといった防犯目的で庭木に用いられてきました。

家の庭には表鬼門にヒイラギ、裏鬼門にナンテンの木を植えると良いって話を聞いたことないですか?(我が家には植えられておりませんが)

焼いた鰯と柊は、鬼の嫌いなものを重ねて掲げることで鬼を払うのです。

 

確かに青魚は焼くと強烈な匂いがしますよね。

 

余談になりますが、匂いで魔除けと言えばニンニクとドラキュラの関係を連想しますが、日本においてもニンニクを魔除けとして使う所があるみたいですよ。

邪悪なものは世界共通で強烈な匂いのするものが嫌いなんですね。

 

2.鬼の好物で誘って目潰し!

一方で、鰯は鬼の好物であると考える地方もあります。

この場合、鬼は焼いた鰯の匂いに引き寄せられて門戸に近づいた結果、柊のトゲで目を刺すので逃げて行くというものです。

 

酷い…(笑)。

完全に罠です。

 

4.いつからいつまで飾るのか?

飾る期間は地方によって様々ですが、飾る期間は大体以下の通りです。

 

•節分から翌日の立春まで

•小正月から節分まで

•節分から雨水(雑節2月19日)まで

•節分から2月いっぱい

•節分から次の節分の前日まで(つまり一年中)

 

飾り始めとしては節分の日、すなわち邪気が生じやすい日が多いようです。柊鰯の由来を考えると、当然と言えば当然?

小正月(1月15日)から節分までの期間に飾るところは、年神様が帰ってしまってから次の邪気払いの日(すなわち節分豆をまく日)までの魔除けのつなぎって感じですかね。

 

1年中飾っておくところは、恐らく節分は1年に4回あるっていう昔の習わしに則っているものと考えられます。つまり、邪気は年中入りやすいと言えば入りやすいってことです。世の中は邪気でいっぱい!気は抜けません(笑)。

 

でも、ずっと飾っているイワシの経過が気になる…(見た目的にどうなの…?臭いとか)

 

 

5.鰯を食べて、邪気払い

さて、最初にご紹介したアンケート結果の中に、鰯を食べる「節分いわし」の風習を今もしているという方も多かったです。

これは柊鰯で頭を使い、残った鰯を食べるということですね。

鬼の嫌う匂いのものを食べることで邪気を寄り付かなくするのか、鬼が好きな食べ物が家に残っていると心配なので食べてしまうのかは分かりませんが、鰯にはタンパク質や脂肪

酸、カルシウム、ビタミンBなどの栄養が沢山含まれています。

昔の人はあまり動物性タンパクをとりませんでした。魚を食べることで栄養状態が改善した結果が鰯の邪気払い効果という発想に結びついた可能性もあると思います。

 

 

5.まとめ

今回は節分の風習として日本の一部地域に伝わる、柊鰯についてのお話でした。

邪気払いの食べ物といえば、私はニンニクや唐辛子を連想します。ニンニクは強い匂いがありスタミナ料理に使われるイメージ、唐辛子は辛味の元でありエネルギー燃焼効果があったり防腐効果があります。

昔の人はビタミンだのカプサイシンだののタンパク質だのの存在は知らなかったので、匂いや強烈な刺激に邪気払いの効果があると信じていましたが、科学的に考えると、邪気払い効果は栄養価の高さというところに行き着くのだろうな〜と思いました(理系女子の個人的な感想です)。

 

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    • 泉 貴晶(イズミ タカアキ)
    • 2017年 2月10日

    私、テレビ制作会社バックアップメディアの泉と申します。

    急なコメントすいません。

    相談なのですが、番組で、こちらのサイトに載ってます、
    柊鰯の画像を使用させて頂けないでしょうか?

    詳しくご説明させて頂きたいので、こちらのアドレスまでメール頂けますでしょうか?
    izumitakaaki3219@yahoo.co.jp

    携帯番号も記載しておきます
    090-6976-9122

    宜しくお願い致します。

      • ホシ姐
      • 2017年 2月11日

      泉さま
      はじめまして。コメントありがとうございます。
      柊鰯の写真につきまして、本文で少しだけ触れているのですが、『みのるのフォトブログ』さんという写真愛好家の方のブログより画像を引用させていただいたものです。
      分かりにくくて申し訳ありません…。
      ブログURLをお知らせしますので、すみませんがそちらにご連絡ください。
      みのるのフォトブログ:http://photo.mgrace.info/?cat=88
      よろしくお願い致します。 

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