お雛様の飾り方。誰がどこに飾る?期間や人形の役割について

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こんにちは。ホシ姐です。

節分が終わり、次の季節行事、お雛祭りを意識する時期になりました。今回はお雛様の飾り方をメインにお話します。

 

 

1.お雛様は誰が飾る?

雛祭りはその家の女の子が健康で無事に育つようにとの家族の願い、そして結婚など人生の幸福を得られますようにという想いがこめられた女の子のための行事です。なので雛人形を飾るのは昔からお母さんやおばあちゃんなど女の人がするのが良いとされています。ですが、最近は核家族が増えているので、お母さん全部飾るのは大変。お父さんが手伝ってももちろんOKです。

 

 

2.いつから飾る?

雛人形を飾り始める日はココ!という明確な決まりはありませんが、2月4日(立春)から遅くとも雛祭りの1週間前までに飾るのが良いとされています。 

一番大切なのは雛人形を飾り、女の子の健康や幸せを願うことなので、飾る日取りにこだわらなくても良いのですが、こだわりたい人は立春かこれからご説明する雨水の日に飾ることが多いみたいですね。

 

立春の次の節気である雨水(うすい)は旧暦の小正月、または別名を女正月ともいい、この日に雛人形を飾ると良縁に恵まれると言われています。大正月を男正月と呼ぶのに対し、小正月を女正月というのですね。雨水は男正月を忙しく働いた女性が骨休みをする日、また雪が雨に変わる頃なので昔は農耕を始める目安だったそうですよ。

 

雨水は2016年は2月19日(金)、2017年は2月18日(土)です。

 

 

3.飾る場所や向きについて

お雛様はどこに飾るのが良いのか、飾ってはいけない方向があるのか、縁起を大切にする日本人には気になる問題です。

まず方角についてですが、明確な決まりはありません。北向きは縁起が悪いのではと、気にされるかもしれませんが大丈夫です。

場所も、この部屋でなければダメ!という決まりはありません。ただし、人形が痛むような環境、湿気の多い場所や直射日光が当たる場所は避けましょう。

 

 

4.人形の配置や役どころ

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1段目:お内裏さま、お雛さま

関東と関西ではお内裏さまとお雛さまの左右が逆になります。

関西の飾り方は、向かって右側が高位な方とする見方に沿った昔ながらの飾り方で、向かって右がお内裏さま、左がお雛さまです。

 

これが、大正から昭和の初期にかけて逆転します。

天皇皇后陛下のご真影(お写真)の位置にならって、東京雛人形卸商組合が雛人形の左右の配置を変えたのです。これが関東の飾り方になります。向かって左にお内裏さま、向かって右がお雛さまですね。結婚式の新郎新婦の位置もそういえば関東の雛人形と同じです。

どちらが正しいということはないので、お内裏さまとお雛さまの左右はお好みでOKですよ。

 

 

2段目:三人官女

三人官女は、宮廷で君主や后妃の身の回りの世話をする女性官僚です。

宮廷行事や儀式の際には給仕につくこともあったようです。

配置ですが、座っている人を真ん中にします。立っている二人は脚を見て、並べた時に外側の脚が前に来るように配置してください。

 

一人目:長柄(ながえ)

銚子とも言います。盃にお酒を注ぐ道具ですね。結婚式の時にはお酒を交わします。この人が注いでくれるんです(笑)。

二人目:島台もしくは三方

祝儀飾りの置物を持つ、中央に座っている女官です。人形によっては盃の場合があります。

三人目:提子(ひさげ)

お鍋の形をした金属製の器です。ここには白酒を入れておいて、銚子が空っぽになったら、ここからお酒を継ぎ足しました。めでたい席では、ついつい飲んでしまいますからね!

 

三人官女は、眉毛が長い女官が若くて未婚、口の中にお歯黒をしており、丸く眉墨をしている女官が既婚です。顔が違うってご存知でしたか?

 

 

三段目:五人囃子

能・狂言・歌舞伎など日本の伝統芸能で、拍子をとったり雰囲気を盛り上げる音楽をお囃子と言います。結婚式で生演奏をして、その場を盛り上げる係ですね。

五人囃子は元服前の男の子で構成されるので、皆髪を結ばず前髪パッツンです。向かって左から太鼓、大皮鼓(おおかわつづみ)、小鼓(こつづみ)、笛と並び、そして歌い手と並びます。

五人囃子は、雛人形によってはお囃子ではなく公家方に好まれた雅楽奏者の場合もあります。

 

 

四段目:二人の近衛中将

ひなまつりの歌で、右大臣左大臣と呼ばれている方達のことです。彼らは実は大臣じゃありません。

随身(ずいしん)と呼ぶ場合もあるみたいですが、随身は下級官僚を指すのだそうで、ひな人形に見られるような立派な格好をすることはありえないそうです。

衣装の色やいでたちから言って、彼らは近衛府に所属する天皇の護衛役、近衛中将であると解釈されます。

さて配置ですが、お内裏さま(天皇)からみて左が黒い衣装を着た左近の中将、右が緋色の衣装を着た右近の中将とします。

 

左近の中将

黒い服を着ているこちらの方が位が高く、年配です。儀式に用いる装飾性の高い剣や弓、矢を持っています。あなたのお雛様は、長いおひげの左近の中将ですか?

右近の中将

緋色の服を着ている若手の近衛中将です。

 

二人の大臣の間に懸盤膳(かけばんぜん)という高級で装飾性の高いお膳と菱餅を飾ります。

 

 

五段目:仕丁(しちょう)

仕丁は、無報酬で雑用をさせられている庶民です。上戸(じょうご)ともいいます。それぞれ悲しい顔や怒ったような顔、笑った顔をしていて、庶民の喜怒哀楽が表現されています。ただ働きさせられては困る…という当時の庶民の心情を反映しているのか、お嫁に行く娘に「人生いろいろだよ」と伝えているのか、どちらでしょう…。

この段には向かって左から橘、熊手を持った泣き上戸、ちりとりを持った怒り上戸、ほうきを持った笑い上戸、一番右に桜が来ます。

 

 

六段目:嫁入り道具

  • 箪笥(たんす)…箪笥は江戸時代に作られ始めた衣装ケースで、当時はお金持ちしか持っていなかったそうです。庶民は次に紹介する長持という箱に衣類をしまっていたようです。
  • 長持(ながもち)…衣類を入れる箱、衣装ケースですね。
  • 火鉢…昔の簡易ストーブです。こんなんで暖かくなるのかな?
  • 表刺袋(うわざしふくろ)…金糸などで刺繍を施した美しい袋です。
  • 針箱…お雛様はお姫様なので針仕事はしませんが、江戸時代に雛人形が流行った際、庶民が嫁入りのマストアイテムといえば針箱だ!ということで付け加えました。針仕事はお嫁さんの大切な仕事だったのです。
  • 鏡台…結婚式にお化粧はかかせません。鏡は大人女性の身だしなみを整えるためのマストアイテムですね。結婚したら、これを見ながら眉をそって眉墨をし、お歯黒をつけます。
  • 茶道具…茶道は武家の娘のたしなみです。美味しいお茶を淹れられるお嫁さんが欲しい!

 

上記の花嫁道具は配置に決まりはないものの、端に大きい道具、真ん中に小さい道具を配してバランスを取るのが美しいです。

 

 

七段目:お輿入れ道具

雛人形は江戸時代にどんどん雛段の数や人形の数、道具が増え、家々の裕福さや権力の象徴でもありました。七段もあるということは、それだけお家が立派ということです。七段目に飾られるのは、大名のお姫様の結婚式に使われたものになります。

 

御駕籠(おかご)…時代劇で大名が乗っている乗り物ですね。座る部分を一本の棒につるして、複数人で棒を前後から担いで運びます。すごく重いです。昔は道がでこぼこで車付きの乗物は乗り心地が悪かったので、偉い人はこれが好きだったのかもしれません。

重箱…描かれている模様は牡丹と唐草(つる)です。つるはどんどん伸びて成長することから長寿や永い繁栄を表します。牡丹は古来より幸せになれる花、お金持ちになれる花とされ、縁起の良いとされています。見た目も優雅で美しいですよね!

牛車…牛に引かせる車のことです。牛車は平安時代には貴族の一般的な乗り物でしたが、後になって所有者の権威を示す象徴となりました。牛じゃ遅かったので機能的じゃなかったのかも!?

 

七段目の道具も特に決まりは無いですが、真ん中に重箱を置くとバランスが取れて美しいのではないでしょうか。

 

5.いつまで飾る?

さて、お雛様はいつまでかざるのでしょうか?

 

雛祭りが終わったら仕舞うのが一般的ですが、旧暦の3月3日まで飾る地方もありますので、地方の習わしに従ってください。いずれの場合も節句を過ぎたら飾る意味がなくなりますので、二週間を目安に片付けます。

お雛様は衣装に絹を使用しているので、できれば天気が良い湿気の無い日を選びましょう。

 

そういえば、お雛様の片付けに関して「しまい遅れると婚期が遅れる」という話を聞いたことがありませんか?

これは昭和初期に出来た俗説です。行事が終わったのにいつまでも飾っておくのはだらしがないことから来ていると言われます。伝統思想的な根拠はありませんが、季節やしきたりを意識した生活をすることはお嫁さんに必要な資質だと考えられたのでしょうね。

 

6.お雛様の処分方法

お雛様は一人の女の子につき1つ、それもその子が結婚したら役割を終えるので処分するものなのだそうです。

長い間その子の厄を払ってきた人形ですから、ゴミとしては捨てられません。処分するときは、人形供養をしている神社やお寺に持っていきます。

岡山県なら、倉敷の由加神社、久米南町の誕生寺、玉野市の不洗観音寺、瀬戸内市の地蔵院などですね。受付期間が決まっているところもあるので、一度問い合わせをしたから持っていきましょう。

 

7.まとめ

今回はお雛様の飾り方編をお送りしました。お人形にも一人一人に役割があったり、表情があったりして、観察してみると面白いです!

今年お雛様を出すときは、ちょっと意識して眺めてみるといいかもしれませんよ。

ご参考にしていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

お雛祭りの起源について→雛祭りの起源、流し雛とは?2016岡山県内の雛祭り行事日程

お雛祭りの食べ物について。おかずに困っている方も必見→雛祭りの食べ物の由来について。縁起の良いおかずレシピ紹介します

 

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